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いつから食べログよりSNSを信じるようになったんだろう

タイトルが全てだ。

もので溢れかえっている東京では、レストランを探すことすら難しい。
もちろん何でもいいなら、そこらへんにある居酒屋・ファミレスにでも入ればいいのだけれど、美味しいお店とか、コスパが良いお店とか、ちょっとお洒落なお店を探そうとすると難しい。
飲食店が多すぎて、ハズレを引く確率もかなり高い。
事前情報無しで新宿に降り立ってアタリを引く方が難しい。

そんな街で僕でもそこそこのお店を見つけられるのは、インターネットがあったから。
特に、食べログ・ホットペッパー・ぐるなびといったサービスが世に出てきたことはかなり大きかった。
「新宿 焼鳥 安い」と検索窓に入力すれば、そこそこコスパが良いお店が並び、「六本木 デート お洒落」と打てばまぁ許されそうなお店が並ぶ。
3,4年前まではそうやって日々、お店を決めていた。

ところが、ここ1,2年になって食べログに代表されるようなサービスを使う機会がめっきり減った。
お店を探す名目で使うことなんてほぼ無いかもしれない。既に行きたいお店は決まっていて、そこのネット予約をする時ぐらいだ。
別に食べログに掲載されているお店が少なくなったとか、質が落ちたとかそんなはずじゃないのに。
気がつけば、「新宿 焼鳥 安い」とTwitterに、「#六本木」とInstagramに入力していた。

何か明確な理由や出来事があって食べログを使わなくなったわけではない。
でも、なぜか信用できなくなってしまった。
「広告費を払って上に載せてもらってるだけじゃないのか、口コミも自作自演なんじゃないのか」と何故か心の奥底で思ってしまっている。完全な偏見。
「それと違ってSNSは個人が発信しているから信用度が高い。より生の声だ」と心の奥底で思って今日も検索をしている。

自分のことだけど冷静に考えると変な話。
SNSが信用度が高いってマジ?食べログの口コミと何が違う?
正直、一緒だとは思う。でもなぜか個人が表に出やすいSNSの方を信用してしまう。その人がお金でももらってたら変わらないのにね。

こんなアカウントをフォローして、めちゃくちゃな信頼を寄せている。上記のお店もいつか行く気満々だ。
こんなんもう食べログとの違いなくない?という話なんだけど、本当にめちゃくちゃ信頼している。(まぁ実際にこのアカウントから選んで失敗したこともないんだけど)

思えばスマホを手にする前は、雑誌でお店探しをしていた記憶もある。
それで、スマホを手に入れて食べログが見やすくなって、「本当に美味しいお店はネットの方が載ってるよなぁ」と勝手に思っていた。
そして今は、「ネットの集められた情報より、個人の発信の方が美味しいお店探しやすいよなぁ」と勝手に思っている。
どんどん情報の粒が小さくなってるけど、この後はどこにいくんだろう。
「やっぱり、個人よりプロが選んだお店だわ!」といって雑誌や食べログに回帰していくのか、
「いや信用出来る情報は、口コミだけだわ!ネットにも載ってないわ!」といって本当の口コミか信用しなくなるのか。

我ながら身勝手だと思いつつ、5年後にどうやってお店を探しているか何となく楽しみだったりする。

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