面倒なことをあえてやる1日

テーマを縛って書くことが好きなので、疑似、という言葉で縛って3つの短い文章を書いておきました。この文章の中には、「私にとって面倒なこと」がちょこちょこ登場します。特に夫の人の親族との集まりは、いまだに慣れないので正直「面倒」なのですが、今年は長女が中学受験に合格し、お祝いの席でもあったため参加してきました。

今日はあるイベントで、夫の人に随行するような形でライブハウスに居たのですが、演者である夫が不在の時には、一人でぽつねんとしていました。(大体いつもぽつねん)
私はお酒を飲まないので、グレープフルーツジュースを飲みながらぼんやりしていたのですが、夫の客人から声を掛けられ、20分ほど雑談をしていました。結婚、子育て、気候、最近の音楽事情などをざっくばらんに話したのですが、別れ際に「またお話させてください」と添えていただきました。夫の人が色んな客人に、この人が妻です、と紹介するたびに「どんな顔したらいいんだよ」といまだに慣れませんが、普段面倒なことも、長い人生の中で1日のことだし、いい思い出になると良いなと思うようになりました。昔は本当に苦手で、そそくさと退散することも多かったのですが、随分とマシになったのは、おそらく子がおり、いろんな保護者と関わることも多いからでしょう。

「疑似家族」の中では大人数の親族の中で居心地悪く過ごす自分を総菜に見立てて書いたのですが、後日談があります。毎年主催しているおじさんから、丁寧なお礼の電話をもらってしまったのです。毎年居心地の悪さと、私側の親族に夫が交流することはない(私が没交渉なので)ため、「あなたはこちらに来なくていいんだし、私も行かなくてよかろ」という軽いノリで行かないのですが、実はひそやかにこの「おじさん」は私が来ないことに傷付いていたんですね。お祝いもできたし、私もやっと来てくれてよかった、と言われてしまい、たった1日ぐらい何とかできるようにしよう…と改めて思いました。いや、面倒なんですけどもね。正直、半泣きで電話してこなくても良いでしょうと思ったのは内緒です。

年末には、同級生の女友達と偶然会ったときに、それはそれはゴージャスにハグをされ、「会えて嬉しい」と真っ新な笑顔で言われたので、こういうことを素直に言える人は良いな、と思ったのもあります。私生活の方では苦手な企画者側をやっていく、チームを作って前にいく、みたいなことをやってみるのもいいかもしれません。

今年はまだ半月なのですが、苦手だけど1日だけだし頑張るか、と思う出来事が続くので、そういう1年だと思って「面倒なこと、照れくさいこと」を全力でやるのも良いでしょう。本当にやりたくないけど、面倒だから。


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