東京で粉雪
今日の午前中、ほんの短い時間だけれど東京で粉雪が降った。
天気予報で雪がちらつくようなことを言っていただろうか。
ろくに見ていなかったので分からない。
買い物の帰りになんか降ってきたなあ、でも雨とは違うなあと思ってよく見たら粉雪だった。
空気は冷たかったけれど、底冷えするほどの寒さでもなかったので意外だった。
雪の多い地域の人からすれば、雪、それも粉雪なんてどうってことないかもしれない。
でも、生まれも育ちも東京の私にとっては雪が降ると「おっ!」ってなる。
交通機関が乱れるほどの大雪は困るけれど、粉雪ってなんだかロマンチック。
でも、粉雪に興奮しているのは私くらいのものだったかもしれない。
つい、みんな粉雪に気付いているのかな、とすれ違う人の顔色をうかがってしまった。
もっとも、あまり人とすれ違わなかったし、すれ違ってもみんなマスクをしているので表情はよく分からないけれど。
でも、私はなんだか嬉しくてしょっちゅう空を見上げながら帰ってきた。
お昼過ぎからは陽がさして明るくなってきたので、ずっと室内にいた人はまさか粉雪が降ったなんて思いもしないだろう。
たかが粉雪だけど、ちょっと得した気分になった。
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