なかなか治らないめんちょう

5日ほど前、朝起きて鏡を見たら鼻のあたまに真っ赤なめんちょうができていた。

めんちょうができるのは何年ぶりだろう。

幸い痛みもないし、外出するときはマスクで隠れる位置だけれど、よりによって顔の中心に赤々と現れるなんて。

めんちょうの原因はよく知らないけれど、寝不足とか食べ物といったところだろうか。

とにかく触らないようにしよう、
と思ってあまり気にしないようにしていたのだが、
鏡を見るたび嫌でも目につく。

早く治らないかなー、なんてのんきにしていたがまだ治らない。

もうすぐ一週間になる。

めんちょうとは、そもそも治りづらいものなのか。

それとも、年齢とか生活習慣によって回復が妨げられているのか。

いずれにしても、毎朝起きて鏡を見るたび、

「まだある」

と、心持ち残念になる。

他人には見られなくても、自分自身は毎日、それも日に何度も顔を合わせることになる。

顔のどの部分だったら良い、ということはないけれど、鼻のてっぺんが赤いというのはなかなか滑稽なものだ。

有名なクリスマスソングの赤鼻のトナカイしかり、
『源氏物語』に登場する紅い鼻の末摘花しかり。

もっとも、赤鼻のトナカイに関してはサンタクロースのお陰で長所として活かすことができたし、末摘花も、不美人ながらに光源氏の同情をかうことができた。

私のめんちょうはどうにも活用の余地はない。

まあでも、仕方がない。

ただでさえ悩みの多い人生に、これ以上自ら悩みを増やすのはよそう。

いつまでも治らないめんちょうは無いと信じて。

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