週末シェフ

私は料理が好きではない。

だけど、毎日料理をしている。

料理は嫌いだけれど、外食や惣菜には頼りたくないというこだわりはある。

好きじゃないけどやらなきゃならない事をするときは、おのずと気持ちを込められなかったり、手抜きをしたくなったり、雑になったりしてしまう。

いくら料理が嫌いとは言え、せっかく家族のために作るからには良い気分で取り組みたい。

だけどこればっかりは、「家族のためなんだ」などという精神論的対処では解決しない。

始めは良くても、手間や時間のかかる作業をしていると、段々と嫌気がさしてきてしまう。

そこで思いついたのが、週末だけ家族に料理をしてもらうこと。

考えてみたら、料理が嫌なのは単に面倒などという理由ではなく、仕上がりや味付けにこだわりの強い家族からの文句(家族に言わせるとただの意見)に辟易して、結果、料理が嫌になったのだ。

だったら、いっそのこと家族に料理を任せてしまおうと思いついたわけである。

と言っても、家族が仕事の平日は難しいから、週末くらいしか頼めないけれど。

でも、上手くおだてて週末シェフが定着すれば、これから私の食事作りは格段と楽になる。

もちろん、料理をやらない分、掃除や買い物など他の家事は一生懸命やる。

適材適所というやつだ(と私は解釈している)。

週末シェフがいるとなると、献立作りもだいぶ気が楽になる。

料理を作ってもらったら、しっかり褒めることも忘れず次に繋げなければ。

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