魔法の文学館へ
あんなふうに歳を重ねていけたら素敵だなあと思う人がいます。
児童文学作家の角野栄子さんです。
7月のある日、魔法の文学館(江戸川区角野栄子児童文学館)に行ってきました。
なぎさ公園の丘の形状に合わせて建っている魔法の文学館は、建築家の隈研吾さんによる建物です。
緑の原っぱに白い建物が映えています。
扉を開けると、いちご色の世界が広がります。
最初に黒猫シアターで「リンゴちゃん」の映像を観ました。
某有名テーマパークの「ター◯ル・トーク」的な要素もあり、楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。
「魔女の宅急便」の舞台・コリコの町をイメージしたライブラリースペースでは、たくさんの本を自由に読むことができるのです。
電車に乗ると、ほとんどの人がスマートフォンをいじっています。
本が好きなわたしにとって、その光景は少し寂しくもあります。
けれど、魔法の文学館では、子どもも大人も楽しそうに本をひらいていて、なんだか嬉しくなったのでした。
企画展の「びっくりレストラン」では、ふしぎなピザや果物のオブジェが見られます。
角野栄子さんのアトリエを再現したスペースがとってもかわいくて、ときめく空間でした。
わたしはガチャガチャを集めることが好きなので、棚に飾られたミニチュアやフィギュアが愛おしく思いました。
カフェ・キキでは「キキライス」をいただきました。
ふわとろスクランブルエッグとトマトの味がしっかりしたチキンライス。
おいしくって、お腹も心も満たされました。
物語は、想像力を豊かにしてくれます。
そんな物語を楽しめる自分自身も、好きになれる気がします。
物語の魔法にかけられて、今日もわたしは、わたしを愛せているのです。
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