ポケモンとか生き物とか屠殺とかの話


※主語の大きい表現を使ってます

人間は、ときどき、生物としての側面から目を背けがちです。

相手を殺して食べること、排泄すること、生殖行為をすること
動物であれば、例外なく誰もがやること。それは私もあなたも例外ではありません。

でも、今は社会が高度になりすぎて、そういう生々しいものから切り離されている時間が長くなっています。

生理とか、排泄とか、屠殺とか、性行為とか、死とかに支えられて今の日本社会は成り立っているけれど、その存在はいつもは希薄になっています。
不都合な現実は普段目にしない仕組みになっているから、当事者以外は誰も気にしない。

ところがいざ、社会が覆い隠している存在を目の当たりにすると、そこに穢れを感じるから不快になります。
ふと目を背けていたものが目に入ると不快になるのです。

とはいえ、ポケモンの話は見方を変えれば「自分が好きなコンテンツで、公式でもぼかされているけど、実は掘り下げると生々しいって話をパブリックにやる」っていうところが人によって気になるのかな、ってだけとも私は思います。(私も内容によってはウッ、って来ます)

なんなら、架空の生き物はそんなところを見せる必要はまったくないわけですから。

不都合な側面も見ようとする人にはちゃんと見せる、ポケモンの姿勢はとっても人間らしくておもしろいと感じました。
そういうところがお話を面白くするのかも。

参考文献

・死の認識と葬儀の発生

古代日本における穢れ観念の形成

キャラクターの創作費に使わせていただきます。