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底辺絵師は情報商材の食い物にされ、AIに殺された

日々せっせとSNSに絵を上げている絵師の皆様。いかがお過ごしでしょうか。

Twitterに絵を上げたのに、今やぽろぽろと数いいねしかもらえず、昔よりも反応は減り、自分の同人誌に参加していたあの人は今や数万フォロワーもいて声も掛けづらい。
自分の絵に価値なんてあるんだろうかなんて思い始める。

そう思っている絵師の人は少なくないんじゃないかなと思います。


元々絵を描く行為って、ある程度創作のセーフティネットになっていたというか、絵は黙々と練習していれば最低限度のレベルまでには達せるようになっていた。

だけど、絵をうまくなろうとすればするほど、神絵師になろうとすればするほど、苦しんでもがいて描けば描くほど、絵師は食い物にされていく。

iPadや液タブがあればたった5万円で神絵師と同じ環境が手に入る? さいとうなおきの3ヶ月練習法をやってすぐにプロと同じぐらいの画力が欲しい? さっき上げた絵に全然いいねもリツイートも付かない?

こうやって他人と比べて焦って、自分の絵に満足できずに苦しんで絵を描き続けていく。

AIの絵がだんだんと上手くなっていったとき、絵の価値というものは上手さではなくなっていった。

  • 絵がどうやって作られたのか

  • 絵は誰によって作られたのか

  • あなたのツイートをいいね・リツイートしてくれるフォロワーは何人か

  • 偶然、拡散力のある人がそのツイートを目にしてツイートしてくれるか

少しずつ絵の上手さは本質的ではなくなり、より下手な絵は反応が薄くなっていき、全体のハードルが上がっていく。

そして、AIによって検索の時代は終わりを告げる。
検索するよりも、生成したほうが早い。

「あなたの絵を頑張って探し当てて見るよりも、新しく絵を生成させて見るほうが早いし楽だよね?」

絵を描くための努力も、創意工夫も、知識も、みんなAIがかっさらっていく。
あなたが生み出した渾身の一枚は、一瞬で過去となり、2秒でTwitterのタイムラインを駆け巡り、ネットの藻屑へと消えていく。

これからはあなたの絵はAIの糧となる。何千万枚もある学習用データの一枚として、AIに学び取られ、新しい画像を生み出すための一部となる。

そして、私達は、山のような絵師の屍から次々と生み出されるAI絵を、まるでティッシュを箱から1枚1枚吟味するように……消費していく。そこに絵師へのリスペクトなんてないし、元の絵が何だったなんてデータとしても残ってない。


キャラクターの創作費に使わせていただきます。