2022年8月の記事一覧
夏の終わりのじゆうけんきゅう(1)
突然だが、かれこれ50年前、昭和四十年代の終わりごろの話になる。
考えてみれば五十年前ということは「半世紀」も前ということで、そんな大昔に小学生として生きていた子どもがおっさんとなって今も現存していると思うと、自分のことながらなんだか不思議な気持ちになる。
この不思議な気持ちは、ぼくくらいの歳の大人にならないとわからないものだろう。
当時ぼくは小学校の三年生か四年生。
と、少々「時代」を強調した出
夏の終わりのじゆうけんきゅう(2)
夏休みも残り四日ほどになって、小3のぼくは頭を悩ませていた。
自由研究が少しも進んでいなかったのだ。というより、その時点で何をするかも決まっていなかったのである。
「自由~」なのだから、研究ばかりでなく、実験や観察や、工作や絵画などでもいいわけだが、如何せんあと四日でそこそこカタチにする必要がある。
空き箱をいくつか適当にセロテープでくっつけて、画用紙で目鼻を作り、「未来ロボット」をこしらえるか、