『To LOVEる-とらぶる-』1巻+αざっくり解説(ストーリー編その2)


前回の続きです。↓前回リンク

(ざっくり解説と書いておきながら、3000字以上書いてしまったので、
本当にざっくり知りたい方はまとめだけ見てもらえれば幸いです)

第2話(トラブル2愛の大脱出)

ララとリトの関係

①ララはまだこの時、リトと結婚し、また、同棲(!?)をしようと
いう、お見合いから逃げ、居住スペースを確保する存在でしか無かった
のだと思います。恋愛感情云々ではないかと。で、ゆきずりでリトと
ララは同級生から逃げることになります。
②リトはぴょんぴょんワープくんを使って難を逃れようとします。
③その結果、ララはリトの家に住むことに成功するわけなのです。
一緒に暮らせて嬉しいという感じなのかな?
(ララが嫌な奴に見えるかもしれないのですが、天真爛漫な性格なんだ
と個人的には捉えています。打算的ではないと思います。)

春菜とリトの関係

①76ページの5コマ目に、

結城くん…あの言葉 私にじゃ…なかったんだよね…?

と春菜が胸の内を表しているシーンがありますが、告白シーンでララが登場
したことによって、告白の対象がララじゃないかという疑念が払拭できないんだと思います。
(2人の友好関係はほぼ皆無だったと思います。理由は第1話でリトが女性と
ほぼ会話した覚えがないからと述懐しているので、春菜とも会話できて
いないものと考えられるからです。)
②リトは、ララの発明品によって、春菜が着替えているロッカー室に
入り込んでしまうんですね。で、発明品(ぴょんぴょんワープくん)は、
衣服のワープが不可能な仕様になっている(しかも、場所指定もできない)
ため、春菜の前に裸の2人が入り込む形になります。
「よらないでっ!!!」(<無印>1巻84ページ)と春菜はリトにビンタ
します。当然のものと思います。
③リトとララの関係性がよく分からなくなって、(というか、裸同士で
ロッカーの中にいるという結構アレな感じを目撃したので)、思わず
手が出てしまったんじゃないかなと思います。恋愛感情に関することは
ここでは分からないというか、(リトからすれば)フラれたも同然な感じ
になっているんじゃないでしょうか?

第3話(トラブル3銀河からの使者)

(この話では春菜は登場しないため、ララとリトの関係に焦点を当てます)

ララとリトの関係

①デビルーク星親衛隊隊長ザスティンに対し、

私! ここにいるリトの事好きになったの!!(中略)
だからリトと結婚して地球で暮らす!!

(1巻93ページ1,2コマ目参照)というのですが、
連れ戻されないための口実だということが、その場のリトも、②で紹介する
リトの行動の後から自白していることから分かります。
しかし、ザスティンはララの発言を真に受けて、リトに腕試しを試みます
が、(これでも)デビルーク(星)No.1の剣士であるためリトは逃げる
ばかりです。そして、ララとザスティンとで、婚約に関するのもめ事を
始めます。
②①のいざこざの時に、リトは以下の発言をします(少し長いですが端折
って引用します)

いー加減にしろっ!!!
デビルーク星の後継者とか…お見合いとか…
どーでもいいんだよんな事…

普通の生活させろよ!!
もうこれ以上好きでもねーヤツと結婚とか…
だから…もう帰ってくれ!!!

自由にさせろよ!!!!

(1巻104ページから105ページ3コマ目まで リトの発言を引用)
この発言を聴いてあなたがだったらどう解釈しますか?



③答え合わせになるのですが、ララは、先ほどの発言を、自分のこととして
捉えていたんですね。あえて、②では引用しませんでしたが、「自由に
させろよ」の後に、(オレを!!!)という言葉が自分の中で入ってたん
ですが、発言していないため、ものすごくリトが自分のことを理解して
くれていると勘違いしたんですね。後継者候補によるお見合いとかから
解放されたい(自由になりたい)という所とかが言葉のあやでぴったり
重なったんですね。それによって、

私… リトとなら本当に結婚してもいいと思う
ううん 結婚したい!!!

(1巻107ページ5コマ目、108ページ1コマ目より ララの発言を引用)

と、本当に好きになります。
(ここがララがリトのことを好きになったターニングポイントです。)

(個人的には、このようにリトに恋に落ちる瞬間を「ターニングポイント」
として紹介するので、「ここきっかけか~。」と思ってもいいですし、
「いやいや、他にもターニングポイントあるだろう」と突っ込んで貰っても
構いません。ただ、コメント欄で突っ込まれてもお返事できない場合がある
かもしれません。各々の解釈ということで、私は私の解釈を載せたまでの
ことですので。)

第4話(トラブル4放課後のメモリー)

(第3話とは対照的に春菜メインのお話になるので、春菜とリトとの関係
のみ書きます)

春菜とリトとの関係

①中学生の頃のリトとの写真を見つめる所から、リトのことを意識している
事が分かります。(最初の1ページはセリフが一切ないため、何を思ってた
かは読者の想像力の働かせ所だと思います。第4話の春菜の表情はリトに対する複雑な思い、恥じらい等がとてもよく描かれていると思うので、是非
原作を読むことをおススメします←)リトと春菜が日直として1日を過ごす
ことがこの話の主題になるのですが、春菜はリトに話しかけられるたびに
話題をそらしてリトと距離を置いています。第2話までののララとの
「とらぶる」によって避けているのではないかと読者を誘導しているもの
と思います。

コラム<「とらぶる」とは何だ?>
「とらぶる」というのは、一種の動詞みたいなものとして使われている
言葉で、ちょっとHなハプニングが起こった時に使われます。<無印>
後半の巻からと、<ダークネス>では、専ら、リトがラッキースケベ
(不可抗力によって主人公が性的な面で良い思いをすること)が発生した
時に用いられる言葉です。

②放課後、リトはララとの関係について話をしようとしますが、宇宙人
であることを話したら、なおさら怒られるんじゃないかと思考が空回り
してしまいます。しかし、その際に、教室の花の水やりをしていたり、
春菜がごみ箱を運ぶ際につまずきそうになった時に抱きかかえてこけない
ようにしているなど、実は行動を起こしてるんですよね。
③教室の花の水やりをしているのを見て、初めて春菜はリトへの思いを
話するんですよね。

けっこう忘れちゃうんだよね…お水換えるの
でも結城くんいつもこまめに手入れしてた…

それはね… 結城くんの優しさだと思うよ…

(1巻124ページ3コマ目、125ページ3コマ目 春菜の発言より引用)

で、ごみ箱を運ぶ場面でも、

…ありがと

(128ページ3コマ目 春菜の発言より引用)
とあるように、春菜はリトへ中学生の時から好きであることが示され、
今現在も、嫌ってるわけではないという事が見て取れると思います。

(んーとね、春菜がリトのことを好きになったエピソードは、原作と
アニメでは多少異なるんですよね。アニメでは、通称「花壇荒らし事件」
がきっかけになっているという感じになっていますが、脚本家の方の
原作を読んでの想像力が働いた結果そうなったのであり、私は原作の
この植物への水やりのエピソードが間接的にリトの優しさ=好きという
ターニングポイントではないかと思っています。異論はかなりあります。
本当に読み手の解釈次第な所なので考察してみてはいかがでしょうか?)

あ、このお話の最後で、ララが彩南高校へ転校生として登場します。
その部分に関しては、次回、ストーリー編のその3で語る予定です。
第5話から単行本2巻の第8話まで(+αとはそういう意味です)を
取り扱っていこうと思います。

まとめ

ララとリトの関係
リトの行動や発言によって、お見合いから逃げるための口実から恋愛対象
へ心が動く(好きになる)
春菜とリトの関係
リトの何気ない所作からリトへ意識を向けていたことが分かり、ララとリト
の関係を見ても、怒ってはいない(嫌ってない)ことが明らかになった。

と言えるのではないかと思います。

3,000字超えた!すみません、全然ざっくりしてなくて。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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