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妊娠11週での流産 あってよかったもの、周囲にしてもらって助かったこと。

妊娠11週での流産体験note、流産を経験した女性や友達、男性読者の方からも多数のメッセージとサポートをいただきました。大変ありがたいです。

コメント・リプライなどオープンな場だけでなく、TwitterにDMがたくさん届いたことにも驚きました。やはり流産経験はなかなか人に共有できない方が多いのだと、改めて実感しています。

その理由はさまざまで、「周りに気を遣わせたくない」「可哀想な人に見えてしまうような気がして……」など、いろんな想いがあります。まだ早過ぎるかと迷いましたが、このタイミングでnoteを書いて、本当に良かったと感じています。

多くの妊婦さんが経験する流産ですが、とてもデリケートな話題であることから、詳細が公になることはあまりありません。突然の自然排出があったケースの具体的な情報は、ネットで検索してもなかなか見つけることができませんでした。

前回のnoteでは、当日の状況とその後の体調、最後に正直な心境を書きました。思い悩んで「流産」「自然排出」などの検索ワードでこのnoteにたどり着く方も多数いらっしゃるかと考え、今回のnoteでは、その後の生活やあって良かったアイテム、周囲にしてもらって助かったことなどの具体的な情報もまとめることにしました。

あくまで、「自然流産した妊婦の体験談のひとつ」として読んでいただけると幸いです。

あって助かったもの

妊娠11週のある日の早朝、大量の出血とともに胎児を排出。陣痛のような強烈な痛みと貧血で動けず、ひとりでは立ち上がることもできなくなりました。

前提として、流産は突然起こります。事前に備えることはできません。ただ、自宅で自然排出が始まってしまった場合、病院へ移動するまでには少しの猶予があります。

持って行って良かったものや、周囲のサポートで助かったことをまとめておきます。

<あって助かったもの>
・ジップロック(子宮内容物を保管する用→病理検査に提出します)
・ごみ収集袋 数枚(車のシートや待合室のソファを汚さないため)
・バスタオル(汚さないよう腰まわりを覆う用)
・飲料水(大量出血があるので飲んだほうがいい)
・夜用ナプキン数枚〜(すぐに血だらけになるので多めに)
・パンツタイプのナプキン数枚(初日〜2日に利用)
・マスク(今のご時世でなくても泣き腫らすことになるので)
・帽子、もしくはフード付きパーカーなど(泣き顔が周囲に見えない)

病院への移動手段

病院までは、夫がカーシェアで車を借りてくれました。シートを汚したら大変なので、ごみ収集袋を敷いておいてくれたのも良かったです。

現在は新型コロナウイルスの影響もあり、タクシーの台数も減っています。配車アプリでも捕まらないエリアがあるので、タクシー会社に直接電話してみるのがいいかもしれません。

これからの季節、熱中症などで倒れることもあると思うので、無理は禁物。妊婦の救急車利用にはさまざまな意見があるようですが、外出先で家族のサポートがなかったり、自宅ワンオペ育児中でひとりで立ち上がれなかったりする状況の場合、迷わず救急車を呼んでいいと思います。

職場の場合は本人が周囲に声をかけ、ソファなどにごみ収集袋を敷いてもらい、移動手段が到着するまで横になって待機するのが良さそうです。突然の大量出血、本人も周囲もパニックになるかと思います。これだけでも頭の片隅に覚えておいて欲しいです。掃除の際にも、血には直接触れないようにしてください。

大量出血への対策

大量出血で身体の水分が足りなくなるので、飲料水は必須。私は寒気と震えがひどかったので、常温のものがいいかもしれません。

出血量は、生理時よりかなり多いです。翌日までの間にボロボロと塊も出てくるので、病院に向かうまでに用意していた夜用ナプキンはすぐに血だらけになってしまいました。パンツタイプのナプキンを買い足したところ、気を遣うことなく過ごすことができました。

私は5個入りを買い、中に夜用ナプキンを入れてしのぎました。無事に出産日を迎えられた場合も、産後の悪露対応に使えます。通常の生理中の就寝時にも便利そうだったので、買って用意しておいてもいいかもしれません。自宅にある場合は、介護用おむつなどでも代用できるかと思います。

その他 用意してもらって助かったもの

必須ではありませんが、涙が溢れてしまう場合もあるので、マスクだけでなく、フード付きパーカーなど顔周りを隠せるアイテムがあると安心できます。

私はここまで想定できていなかったのですが、夫が先回りしてパーカーを用意してくれたことで、かなり救われました。

やはり泣き顔をたくさんの人に見られるのは恥ずかしい気持ちがありますし、なにより病院に居合わせた妊婦さんを不安にさせたくなかったので。

当日の食事など

初日は寒気が止まらなかったので、あたたかいスープを飲み、横になっていました。早朝からクタクタだったこともあり、夜には食欲がわき、普段通りの食事をとることができました。

風邪や熱があるときでも食べられるような軽い食事と、ゼリーやヨーグルトがあると助かるかと思います。夫がコンビニで温冷2パターンの軽食を用意してくれて、本当に助かりました。

届出と診察費用

12週以降の流産の場合、「死産届」の提出が必要になります。出産一時金の支給対象にもなるので、各自治体への問い合わせと申請が必要です。

11週までの場合は支給対象外ですが、診察にかかったお金は医療費控除の対象です。各自領収書を保管し、確定申告をすることになります。

周囲にしてもらって助かったこと

ありがたいことに、たくさんの心がこもったメッセージをいただきました。ほとんどに「大変な時期かと思うので、返信は不要です」と添えられていて、その気遣いがうれしかったです。

いろんな方がいらっしゃるかと思いますが、私は流産に触れて欲しくないわけではありません。戸籍も骨も残らない、大切な家族の死。悲しんでくれる友達とのやりとりで、気持ちを落ち着かせることもでき、本当に助かりました。

流産から約1週間が経とうとしていますが、まだ下腹部痛と出血は続いております。ベッドに横になりながら、出来る範囲での仕事を再開しておりますが、通常通りの生活に戻るには、まだまだ時間がかかってしまいそうです。

DM、普段はお友達と仕事関連以外の開封・返信はしていない(リプライを含め、フォロー外通知オフ)のですが、今回に限り、すべて目を通しています。全件返信はできませんが、同じ経験をして誰かに聞いてもらいたい方などがいらっしゃいましたら、メッセージボトルをそっと海に流す感覚でいただければ。

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