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13年分の想いを込めて、推しの卒業記念樹を植えた話。

2023年11月29日、譜久村聖さんがモーニング娘。を卒業した。

加入から13年、リーダー就任から9年。ずっと心の準備はできていた「卒業」だった。それでも卒業コンサートとして開催された横浜アリーナ単独公演2DAYSが終わると、なんだかぼんやりとしてしまう。新体制はもちろん好きだし既に次の推しメンは心に決めている。それでも「そっか、ふくちゃんもういないんだ」が数秒おきにやってくるのだ。

区切りをつけたい。でも、新体制も前向きに観たいし、あんまり重くないのがいい。もともとグッズを大量に買うようなタイプの推し方はしていないし、モノも増やしたくない。それでもなにか、アイドルとしての彼女を推していた日々を記念するようなものがあればいいのにと思った。

メンバーカラーのホットピンク(濃いピンク、本人は「恋ピンク」と呼んでいる)の物品はたくさん持っていて、一時期はバッグの中身がホットピンクだらけになったこともあった。散々買ってきたんだし、やっぱり色だけじゃなくて、ちゃんと思いが込もるものが欲しい。もう少し考える。

普段から切花もホットピンクのものをよく選んでいた

譜久村聖、ふくむらみずき、みずき......ハナミズキ。そうだ、庭にハナミズキの木を植えるなんていいんじゃないか!? 花、恋ピンクじゃなかったっけ!? そんな感じでパッと浮かんだのが「卒業記念樹」というアイデアだった。

我が家には小さな庭がある。手入れができる範囲なら何を植えてもいいルールで、毎年2回業者さんがやってきて剪定もしてくれる。

そういえば、この家を内見した時、窓から見えるカエデの木が気に入ったのも決め手のひとつだった。2022年12月に加賀楓さんがモーニング娘。を卒業した後も日々彼女のことを思い出すのは庭のカエデの効果も大きいかもしれない。

窓から外を眺めるたびに推しを思い出して笑えたらいいな、と思い、即ハナミズキの成長スピードや苗の植え替え、育て方を調べた。するとまさに11〜2月に植えるのがいいらしく、庭木としても人気なんだとか。小学校でもよく植えられている木だし、難易度も低い。剪定はしてもしなくてもよく、幹が極端に太くなることもないそうだ。なにより、毎年春に恋ピンクの花が開花するのがいい。

心は決まった。ハロヲタ仲間に声をかけて植えよう。そして毎年リビングからハナミズキを眺めてBlu-ray鑑賞会をしよう。

このPOSTをした30分後には楽天市場で小さな苗と肥料、土を注文していた。5,980円。なんて風流な買い物だろう。注文した時点で高揚感でいっぱいだった。

翌日にはハナミズキが出荷された旨メールが届き、その次の日には届いた。

母の日のプレゼントなどにも人気らしい

背丈は100cmほどだろうか。ピンクの花が咲く品種である旨記載があり、しばらく鉢植えのままでも楽しめるという。「卒業記念樹」の名目上、2023年中に植えたかったので、ハロヲタ仲間たちにすぐLINEをした。

「突然なんだけど、来週ふくちゃんの卒業記念樹を一緒に植えない?」というと、友人は意味がよくわからなかったらしく「どこに!?」と驚いていた。うちの庭に、と経緯を説明すると快諾してくれたので、翌週我が家に来てもらうことになった。

保育園卒業記念樹も兼ねよう

翌週、ひとり来られなくなったが友人が家に来てくれて、庭で土いじり。寒いのでスムーズにいくように、前もって私が穴を掘っておいた。あっという間にハナミズキの植え替えは完了。

植え替えするのにスタイリッシュ おしゃれな友人M
ちっちゃい人とちっちゃいハナミズキ

推しのアクスタを持ち歩くとか、タオルやTシャツを着用するとか、トレカを集めるとかもやりたいけれど。最近は欲望のまま買い集めるよりも、豊かな消費生活について考えている。そんな中で、ハナミズキは自分にとっても間違いなく「豊かな消費」だった。

なんせ、「木を植える」って地球にも良さそうだし。地球が大好き(つんく♂さんの楽曲は突然の「地球」が入りがち)なハロヲタとしてはこの上ないよろこびがある。

このハナミズキはもちろん「ふくちゃん」と名付けた。そしてさらに驚いたのだが、譜久村聖さんの卒業コンサート翌日は横浜アリーナで一青窈さんの単独公演があり、その場で「ハナミズキ」も歌われたのだという。すごい偶然。

5,980円で購入して植えたハナミズキ、今後もずっと眺めて楽しめて、窓の外を見るたびに推しの幸せを願って笑顔になれる。

譜久村さんの卒業コンサートのラストで噴射された銀テープには「笑う門には『ふく』来たる♡ ずっと幸せでいてね」と、彼女の直筆コメントが印字されていた。彼女の願いの通り、ハナミズキを愛でながら、家族や友人と幸せでいよう。私も。

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ぜひ聴いてみてください。現場からは、以上です。

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