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新しい場所で新しい人々と会うこと

人見知りの多い人生を送ってきました。(太宰風)

もとい。
人見知りは絶賛継続中ではあるものの、年下の方とお話をする機会が増えたせいか、若い頃よりは大分かまえずに話せるようにはなった。
元々共通の趣味を持つ人とは初対面でもそれなりに会話が出来ていたので、近年はそれを自分の中で発展させ、カテゴリー分けすることで話しにくさの垣根を下げることに成功した。
 
最近の私が人見知りせず初対面から会話できた方は

・郵便や宅配便等の配達業務に関わっている方々
 (いつも大変お世話になっているので敬意しかない)

・コンビニ、スーパー等の店員さんや年金事務所の窓口担当者さん
 (同上)
 
・書店の店員さん
 (本を愛する同好の士への共感)
 
社会人になってまもない頃に名も知らぬ人物からの電話を受けてまともに喋れなかったことを思うと、これでも随分話せるようになったものである。
 
そんな感じのコミュニケーション下手な人間なので、今まで転職先を検討する時はなるべく決まった人としか会話をせずに済むルートを使っていた。
「ハローワークの窓口業務担当者」である。
しかしここでの求人情報探しの難点は、一枚の企業求人内容シートに書かれた簡潔な内容だけしか情報がないことである。そうするとどうしても自分が経験してきた強みを活かせそうな業種に絞って求職活動をしてしまう。
他にどんな業種があるのか調べるには時間が足りないし、自分の趣味や嗜好を活かした新たな仕事との出会いを期待するにはハローワークは混雑しすぎているのだ。
 
そこで今回初めて、合同企業説明会なるものに参加してみた。
さまざまな地元企業が出展しているので企業の仕事内容について知った上で、人事担当者と直接会話ができるという有難い催しだ。
私は新卒で社会人になった時は親の知り合いの会社に就職したので企業面接というものをほとんど経験しておらず、こういった説明会があることも知らなかったのだ。

結果から言えば、すごーくおもしろかった!

数十社ある出展企業から自分が知っていてかつ好きそうな業種で、企業ブースの空気が肌に合うところの担当者に声をかけて説明をきくという、20年前の私なら絶対無理ですと逃げ出すようなことも楽しんでできた。
相手を「自社のプレゼンを成功させて人材を確保したい人」とカテゴライズし、自分を絶対転職したいマインドでなく「新しい企業について情報を得たい人」と定義したことで、無駄に緊張せずに会話することができたのだ。
(この先に進んでいざ面接となればこの倍以上緊張して胸が動悸動悸になるのだろうが、今は見知らぬ人と会話できたことだけでも喜びたい)
 
企業それぞれの考え方や体質、条件を知るのは興味深かったし、その企業のことはよくは知っていたけれどこれまでの職歴と違いすぎてそこで働く可能性を全く考慮していなかったことに気づけたのも大きかった。
 
経験職の求人ばかり探してその少なさに肩を落としていたが、業種を変えれば世界はもっと広くなるという、当たり前だけど頭が固くなって考えもしなかったことを学べた1日だった。

新しい場所で新しい人々と出会うということは、新しい自分に出会うことなのかもしれないな。

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