240506 教わって気づいたこと

新しいことについて、ある人に教わる。

とても合理的な考え方の、頭の切れる人が先生がわり。
最短方法で理解させてくれようとしていることは、すごくよくわかっている。

けど、言い方が端的すぎて、きつく感じる。
多分、わからないことだらけだから、私に不安があって、その不安を全く考慮せずに(少なくとも言葉上では)、バサバサ切り捨てるように、とにかく、このやり方でやればいい、という説明の仕方だから、はじめはちょっときついな、くらいだった気持ちが、じわっと反発心が芽生えてくる。

一方で、自分の気持ちの変化を俯瞰してみていると、面白い。

思っていたより、大人でも、はじめてのことは、なんとなく不安なものなんだ、と気づく。
細かい部分が気になったり。
大人だから態度に出さないけど、ばさっと切り捨てられると小さく小さく傷つくのも、ちょっと新鮮な驚き。

そして先生の強めの声色、語尾、気持ちを汲み取ってもらえていない疑惑、それだけで、小さな反発心にかわるんだな、と。
それが続くと、きっともっと大きな反発心、もしくは諦めに変わるんだろうと予想がつく。

長男にひきよせて考える。
とにかく自由な精神の持ち主で、細かいルールや、予め決められていることが嫌いな、そして、小さなことでも不安になりやすい彼。

うんうん、新しいことを学ぶときにものすごい文句をいいつつ、猛反発するわけだ。

普段から、文句を嫌なことをする時のエネルギー源にしている長男。
新しい公式、漢字など、習得するときに、これでもかと文句をいって、反発する。
説明とちがうやり方でやろうとする。

大人からすると、このやり方のほうがよほど楽、ということでも、とにかく文句をいって、なかなか受け入れようとしない。
いつもやればできるのに、気持ちがついていかず、高い壁をつくってしまう。

毎回そうだから、慣れるまでの文句、とわかっていても、ぐったりするときがある。

でも、体験して、少し、大分わかった。

不安がとても大きくて、文句を言っていないと不安に押しつぶされてしまうのかもしれない。

私から変えてみよう。
穏やかに伝えているつもりだけど、私自身が思っているよりも、もっともっとずっと柔らかく、優しく、ゆっくり話してみよう。

その声は彼にも聞こえるし、私自身にも聞こえている。
そして、覚悟してまず変わっていけるのは、子供ではなくて、大人の私なんだよな。

むむっと思いつつ教わったけど、あの人に教えてもらって良かった。
感謝。

なんでも、いつでも、気づくと、彼の母親である自分に少しでも生かしたいと思っている。

そのくらいめちゃめちゃ手強くて、可愛くて大好きな人。


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