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英語力0、会話力100

世の中にはコミュニケーションお化けがいる。

私の知人は外資金融の部門長をやっている。上司はシンガポールで、レポートは英語である。それにも関わらず、彼女は英語ができないのだ。
どれくらいできないのかというと、中学の英語テストで赤点はなんとか免れるかもしれない、というくらいだろうか。TOIECはおそらく400点にもいかない。

私とはもちろん日本語で話すが、たまたま日本語ができない共通の知り合いと席を共にした時にそのレベルに愕然とした。

終始、
「This I want juice」
「You fine, I happy」
のような調子なのである。当然ながらカタカナ発音だ。

しかし、まあよくしゃべる。究極的に限られたボキャブラリーと文法知識で、私(英語流暢)やもう一名(英語ネイティブ)の三倍はしゃべっていた。また、驚くことに意味が通じる。もちろん大した内容ではないのだが。

英語を話せれば、10億人と話せる

いや、英語を話せなくても10億人と話せる。いや、彼女の場合は、日本語しか話せないのに80億人と話せそうだ。宇宙人とも話せかねない。

よく、言語は伝える気持ちが大切、というが、彼女はその最たるものだろう。逆に、私の知人で英語知識が恐ろしくあるにも関わらず、会話はからきしという人もいる。

英語を話したい、と思っているあなた。あなたは間違いなく話せます。

英語力と、英語の運用能力は違う。「英語が話せない人たち」は一度言語学習から、運用力強化(めちゃくちゃ話すだけ)から考えてみると良いかもしれない。

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