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その服は、この先も着たい服なのか。

在宅が長引いて、服選びの基準が変わった人も多いと思います。

誰に会うわけでもない、どこに行くわけでもない、そうなったら一日中部屋着でいいじゃないか。Zoom会議にさえ対応できればいいじゃないか。

こういう思考になると、「長時間着ていても疲れない」「洗いやすい」のような機能性重視の服が選ばれる。実際、スポーツブランドの服の売上が伸長したという調査結果もあります。

でも私は安易に服選びの基準を変えることには反対。もちろん元々そういう服が好きな人は全然そのままで良いです。「今だけ着る」ための服は要らないのでは、と思うのです。

こう考えるのには育休を経験したことが大きく影響しています。育休中は、ほぼ家と公園の往復+たまにスーパーに行く生活になりました。私の服を見るのは目の前の0歳児と2歳児だけ。持っていたお気に入りの服は軒並み着なくなりました。(ほんっとうに、着る機会がありませんでしたw) 代わりに増えたのがまさに長時間着ていても疲れなくて洗いやすい服。

長時間着ていても疲れなくて洗いやすい服は私にとって、「たいして好きではないけど特におかしなところも無い無難な服」でもありました。服を買うのは皆さまおなじみのファストファッションブランドに完全移行。子どもの服と自分の服を同時に買えるブランドかどうかも大事な選定ポイントでした。

私は育休が長引いてしまったので、この「たいして好きではないけど特におかしなところも無い無難な服」たちはどんどんクローゼットを占領していきました。育休が明ける頃にはたくさんの服を捨てました。育休中に買った服はほぼ無くなりました。ごめんなさい。

たくさんの服を捨てた時、ものすごく罪悪感を感じました。この罪悪感の正体は捨てたことそのものではなく「たいして好きではないけど特におかしなところも無い無難な服」を捨てるになんのためらいの感情も沸かなかったことだと思います。

なんの思い入れもない服を数年間買い続け、着続け、そして最終的になんの思い入れもなく捨てた。私にとっては非常に嫌な経験でした。

だから一年前にフリーランスになりフルリモートで働くようになったとき、今度こそ、一年中家に居ようが居まいが好きな服だけ買うようにしようと決めました。同じ失敗は繰り返さないぞと自分と約束しました。

どの企業でもデジタルシフトが加速してどんどん在宅勤務の人が増えていくと思うのですが、元々服が好きだという人は特に、きっとあとで後悔するから好きな服を買うことは止めない方がいいのかなと思います。オンラインでポチッとする前に「コロナが過ぎ去ったあとも変わらずその服を着たいのか?」を自分に問うてみてほしいなと。

「たいして好きじゃない服」はきっと家でのテンションも上げてくれないし、自分を鼓舞してもくれない!ただでさえ暗くなる時期ですから、服ぐらいは楽しめるものを着たいです。

以上、ただのひとりごとでした。

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