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自分の選択を見つめる

これは、阿部広太郎さん主宰の「企画でメシを食っていく2023」、企画メシ2023についてのnoteです。
ジャーナルライティングとして、講義で感じたこと、考えたことをここに書き留めます。

第2回目の今回は、音楽の企画。
講師はこれまで提供してきた楽曲が100回以上オリコン1位を獲得している岡嶋かな多さん。いわゆる音楽界のヒットメーカーだ。
音楽が物心ついたころから好きだったというのもあったとは思うが、何よりも売れるものを作り続ける、作り続けなくてはいけない彼女がどんなことを考え、どんなことを大切に思いながら生きているのか、私は講義前からとても興味があった。

パソコンの画面越しにお会いした岡嶋さんは、様々なネット記事で拝見していたのと同じ、はじけるような笑顔を見せる方だった。その一方で、時折真剣な表情で自らの気持ちや考えに合う言葉を丁寧に選ぼうとする姿が印象的で、私は目が離せなかった。
今回は、講義の中で私自身が印象に残った岡嶋さんの言葉について書いていきたい。

「自由と楽は違う。」

講義の中で岡嶋さんが、父親から小さい頃から言われていたという自由と楽の話。なんとなく頭では理解していたことではあったけど、その話にハッとした。岡嶋さんは、楽な道だけを選ぶことがよいわけではないと考えているからこそ、楽ではないけど自由を選びながら生きてきたと語っていた。

それぞれの意味を自分で調べてみる。

あいにく手元に辞書がないのでスマホで調べると、
自由:
「他からの束縛を受けず、自分の思うままにふるまえること。」
楽:
「心身に苦しみがなく、(ゆったりして)安らかなこと。/苦労するまでもなく、たやすいこと。」
とある。

とても似ているようで似ていない言葉。
楽は、心身ともに何も負荷のかかっていない状況なのだろう。一方、自由は、他からの束縛がないだけで、楽では味わうはずのない“苦しみ”や“苦労”がある可能性がある。私はいつも自由と楽、どちらを選んでいたんだろう、そんなことを考えさせられた。

「そういうときくらいは流れに従う。」

「なにも考えずに、直感で動いてしまっていたとき、言ってしまったこと。これがほんとうにやりたいことだったりして、そういうときくらいは流れに従います。」

私自身何かを始めるときはすごく考えてしまうタイプ。石橋は黙っておいたら壊れるまで叩きそうだが、壊れては元も子もないよなと自分で言い聞かせて、自分で背中を押してあげる。そんなことを日々繰り返している。

そんな私にも直感で動いてしまう瞬間がある。直感で動きながらも「これでよかったのかな」と不安になることがだいたいで、私はその度に「これをいつかの正解にするしかない」と言い聞かせて生きてきた。どんな選択も私自身が正解にしていく、それが生きる理由だと思っていた。

そんな中での、「そういうときくらいは」。ハッとした。画面のこっち側で思わず「あ、そっか」と言ってしまった。“そういうときくらいは”従ってもいいんだよな、そうだよな、と。

自分の選択を正解にしていくスタンスはきっと変わらないけれど、直感で思わず動いてしまったそういうときくらいは「ほんとうにそれ、やりたかったんだもんね」と背中を押してあげたいと強く思った。

自分の選択を見つめる

当日書いていたノートを見つめながら、どんな講義だったか考えたときに「自分の選択を見つめる」そんな講義だったなと思った。

岡嶋さんの書籍や記事を読んでいると、本当にすごい選択を何度もしてきていてなんだか遠い人のように感じる瞬間があった。それはきっと、彼女が自分の選択を全力で正解にしていて、その選択に自信を持っているように感じたからだと思う。

それなら、私はどうだろう。自分の選択を見つめる。
私が物事で迷った時の選択基準はいくつかあるけど、①それをしている自分が楽しいかどうか ②それをしている自分をかっこいいと思えるか ③それをしている自分を自分は好きか の大きく分けて3つ。

「人生は選択の連続である。」は、シェイクスピアのハムレットに出てくる有名な言葉。

ケンブリッジ大学のとある研究によれば、私たちは1日に3万5千回の選択をしているらしい。

どの服を着るかとか、何を食べるかとか確かに小さいものもあると思う。それでも、3万5千回の中にある選択のひとつを少し意識するだけで、私は私の選択をもっと愛せるような気がした。

それは自由か、楽か。
直感で選んだ、そういうときくらいは従うか。

私は明日もきっと数万回の選択をしていく。
私の選択の基準に、少しのプラスをする。
そうして私はもっと今日の延長線上にいる自分を好きになりたいし、背中を押していきたい。


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第2回目の企画メシ。
企画生の企画に打ちのめされつつ、岡嶋さんの選ぶ言葉とそこに宿る意思に打たれた時間でした。
次回は、チームの企画。チームでつくる企画、チームだからこそできる企画、チームになる企画。楽しみに思いつつ、チームメンバーと一つの企画を作り上げていきたい。

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