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随時更新! カクヨム良作本棚!!

これまで読んできたカクヨム小説の中で「これは面白い!」と思ったものをジャンル別に紹介していきます。オススメ度は独断と偏見なので参考までに。
なお筆者の好みにより、紹介作は尖ったファンタジーや変なSFが多めです。

【現代ファンタジー】(現在4作品)

『ドラゴンキラー商店街』 オススメ度★★★
(12万字、完結済)
下町の商店街の野球チームが、地元に現れたドラゴンをぶっ殺すお話。
主人公周りの登場人物が不法入国者からマリファナ狂いまでバリエーション豊かな変人しかおらず、カオスすぎて面白い。しかし物語自体はシリアスで、圧倒的な強さを誇るドラゴンに策と連携で挑んでいくのが燃える。

『オカルトウィッチ魔女ビーム』 オススメ度★★★
(3.4万字、完結済)
女子高生達が受験勉強の息抜きにUMAや怪異を狩り尽していくオカルト青春ファンタジー。
ミステリーサークルやチュパカブラのようなB級オカルトから、思考盗聴や電波攻撃、宇宙波動やハーモニクスといったインチキカルト要素までが入り乱れたカオス設定が楽しい。JK特有のテキトーな語り口調で展開が爆速で進んでいくのも爽快。

『勇者のクズ』 オススメ度★★★
(55万字、連載中)
魔王化手術が横行した日本で、魔王化したヤクザを始末する殺し屋「勇者」を描いたアクションもの。
ハードボイルドなベテラン勇者の主人公と、そこに弟子入りするお花畑な女子高生勇者達のギャップがいい。「思考を加速する」「空間の隙間を視認してワープする」などのエーテル知覚による異能バトルも面白い。

『竜魔神姫ヴァルアリスの敗北』 オススメ度★★
(20万字、連載中)
異世界最強の戦姫が地球を滅ぼすためにやってくるも、地球のグルメが美味しすぎて侵略を断念し続けるファンタジーコメディ。
料理漫画に出てくるようなキャラの濃すぎる「食の匠」が毎話のように出てくるのが面白い。そしてルビ芸がカオス。身分階級が魔星将(エライヒト)だったり神格天魔星将(ゴッツエライヒト)だったりする。

【異世界ファンタジー】(現在3作品)

何回ガチャを引いてもレアが出ないから腹いせに書いたファンタジー』 オススメ度★★★
(4.2万字、完結済)
なぜかスライムしか召喚できない召喚士が、なんとしてでもドラゴンを喚ぶために全世界を巻き込んでもひたすら召喚をし続けるジャンキーめいたファンタジーコメディ。
召喚用の魔法アイテムを買い尽くすために、主人公がなりふり構わず出世していく姿がハチャメチャに面白い。数十年の歳月を中編の枠で書ききるテンポも魅力的。

『異修羅』 オススメ度★★
(65万字、連載中)
魔王が倒れた後の世界で、最強の英雄たちがただ一人の"勇者"の座を狙って闘う大ボリュームのバトル群像劇。
登場する修羅が全員文句なしの最強で、その様々な強さがカタログスペックのまま全力でぶつかり合うのが手に汗握る。しかも単なる力比べにとどまらず、謀略も同時並行で進んでいくのが面白い。

『異界巡りのさがしもの』 オススメ度★★
(22万字、完結済)
メルヘンでカオスな世界を舞台にした児童文学風冒険ファンタジー。
まだ小さな魔女達が、絆と勇気と機転で困難を乗り越えていくのが熱い。童話風の世界観と、応用ラッシュの本格魔法バトルのギャップも魅力的。
主人公達の「ビンタより弱い衝撃波」や「モノをラクガキ化する魔法」が応用次第でえげつないハメ技になるのが面白い。

【SF】(現在6作品)

『超世界転生エグゾドライブ -激闘!異世界全日本大会編-』 オススメ度★★★
(21万字、完結済)
異世界転生による救世が子供向けの対戦競技と化した世界でのホビーバトルもの。
要するに「市販のチート能力メモリを組み合わせてきみだけの異世界救世コンボをつくろう! 競技用トラックに轢殺されたら転生完了! 救世完了までに効率よく俺TUEEEして相手より多くの賞賛をあつめよう!」というエクストリーム競技である。トンチキ設定から繰り出されるロジカルなバトルが最高に熱く、二度おいしい作品。

『魔法少女 ミラクル★オラクル 最終話「正義が、愛に敗北する日」』 オススメ度★★★
(16万字、完結済)
魔法少女の自己犠牲で救われた後の世界で、魔法少女の恋人だった少年の苦悩と選択を描いたSFドラマ。
現在と回想が交互に描かれていく中で主人公と魔法少女にどんどん感情移入していくのでヤバイ。感情がグッチャグチャにかき乱される傑作。SF的な魔法設定や敵の設定なども面白い。

『SINGULAR BLADES』 オススメ度★★★
(11万字、連載中)
技術暴走によって太陽系を追われ、遠く離れた銀河で文明を復興させた人類を描いた本格派スペースオペラ。
徹底した技術規制を行う銀河連邦、それに反発する反体制勢力、禁制技術を巡る政府と企業の暗躍。ロマン全開の世界観とドラマが群像劇で描かれるのがとにかくワクワクする作品。

『横浜駅SF』 オススメ度★★
(16万字、完結済)
自己増殖する横浜駅が本州の99%を覆いつくした未来の日本を描いたトンデモSF。
ただの出オチに見えるが、Suicaや自動改札といったワードがSF的に投げ込まれていくので飽きずに読み進められる。ただしSFにしてはエキナカ文明の価値観や生活描写等は薄め。

『黄昏のブッシャリオン』 オススメ度★★
(78万字、連載中)
巨大な自律稼働仏像ロボが闊歩する文明崩壊後の世界を舞台にした、徳エネルギーを巡るポストアポカリプスSF。
徳を回転エネルギーに変える逆マニ車、マニタービン。光学兵器をぶっ放して人類を強制成仏させていく仏像ロボ、得度兵器。そんなトンチキだらけの世界観が面白い。

『すべてのテディベアを殺せ』 オススメ度★
(3.5万字、完結済)
VR技術が軍事転用され始めた近未来で、作業用ロボを遠隔操作し人殺しをする主人公を描いたSFドラマ。
主人公がずぶずぶと取り返しのつかないところまで堕ちていく感覚が面白い。ストーリーはシンプルで落ちも予定調和的な部分こそあるものの、シンプルゆえに強力。


【ドラマ系】(現在1作品)

『俺がVRChatで中身が男性の美少女に恋した話』 オススメ度★★★
(3万字、完結済)
VRChat(VR機器を身に付け、アバターを操作する形で他のプレイヤーと会話できる実在のゲーム)での仮想恋愛を題材にしたドロッドロのドラマ。
主人公である"俺"の心情がとにかくリアルに幼稚で醜くて、だからこそ共感できてしまうので心にグサグサくる名作。VRChatの知識がないとわかりにくい部分もあるが、それを差し引いても強烈な作品。

【掌編、ショートショート】(現在3作品)

『フォルカスの倫理的な死』 オススメ度★★★
(1万字、完結済)ジャンル:SF
人工培養肉が普及して一般の食肉が禁忌となった世界での倫理感の変容を描いた掌編SF。食肉の話に始まり、生命の扱い方や哲学的ゾンビのようなものまで話が広がっていくのは凄い。ラストの余韻もいい。

『牛を殴ると美味しくなる話』 オススメ度★★★
(6000字、完結済)ジャンル:SF
「自由を奪った状態で殴るなんて……」をはじめとした一時期ツイッターで流行ったネタを片っ端から詰め込んだ奇書。牛の自由を奪って殴ると肉が美味しくなります。牛を殴るためには自家製タピオカミルクティを飲んで身体を鍛えましょう。牛を殴るとネオヴィーガンに襲われるので撃退しましょう。とにかく全編にわたって圧倒的な"圧"がある。

『お姉様のハートが欲しい!♥』 オススメ度★★
(9000字、完結済)ジャンル:コメディ
「ここは百合県殺伐市にある欠損女学院」というパワーワードが冒頭から飛び出す、頭のおかしい百合コメディ。とにかく言語センスと設定と展開がぶっ飛んでいて笑えます。よくわからないパワーを持った作品。


最後に
今後も面白いカクヨム小説を見つけたら随時追加していきます! オススメがありましたらコメント等でどんどん教えてください!

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