見出し画像

消える記憶

30代前半で、体と心の変化が訪れ
後半になってから脳の変化が現れてきた。

記憶力がどんどん失われているのだ。

情報過多な毎日のせいで
覚えておこうと思ったことも一緒に
キャッシュクリアされてしまってるのかもしれない。

でも、それでも、情報を見る事をやめれない。

前まで読んでいた本を読む行為をやめてしまった。
なぜやめたのかというと
つまらない内容を見ることが増えてしまったためだ。

またこの内容か…飛ばそ。の繰り返し。
それに疲れてしまった。

本を読んでいる上級者の人からすれば
まだまだ本の読み方を知らないからなんだろうけど
それを知ることまでのやる気が出ない。
スマホでまとめサイトや
コラムを読んでしまった方が簡単で早い。

私はいつからこんなに小さな石にも
つまづいてしまうようになってしまったのか。

30代になってから
いろんな事を勝手に諦めるような癖がついてしまった。
もう何も考えてないように日々いろんな事を諦めている。
おかげで自分が何をしたいのか
何が好きなのかもわからない。

諦めてしまうきっかけになってしまったことの一つに
「思い出せない」がある。

興味のあったことまで「思い出せない」ことが増えたのだ。

そのせいで興味のあるものへの自信や
追求心がなくなってしまった。
面白い!ことも思い出せなくなってしまった。

その中でも特に思い出せなくなったのは
「文字」と「言葉」と「数字」。

画像や色や人の顔は忘れることは少ない。


わたしの脳みそはもうダメになってしまったのか。


今まで学習してこなかった
勉強したり復習してこなかったツケが
ここにきて出てきてしまったのだろうか。

メモやノートを取って読み返さなくても覚えていたあの時代は
若かったからなんだろうか。
年齢を言い訳にする歳になってしまった。

自分の脳みそがダメになったら
私自身もダメなんじゃないか?
不安しかない。


すごく不安でストレスで
自分のことが嫌になる。

なのに、この不安から脱する事をやらない。



こうすればきっと不安が軽くなるよ!と言われても
私は頑なに動こうとしない。
意地でも動かない。

でも、動かないと記憶力はどんどんとなくなり
「思い出せない」が習慣化されて慣れてしまう。
これは良くない。
それはわかってる。

どうすればいいのか。


脳みそは妄想までして悩みを作ろうとする。


悩みや妄想をやめないのは
脳みそが求めているからである。
脳みそは常に忙しいことが大好きなのだ。

だから不安がなくなる方が怖いことだし
悩みがないと悩みを作る。
妄想をして、なんとか忙しくしようとする。

だからそれを止めることはできない。
そこを利用するしか
脳みそを、自分をコントロールできないのだ。


では、なりたい自分
理想の自分はどんな人なのか。


いろんな憧れを持って日々過ごしている人はとても多い。

こんなことができてすごいなぁ。
この行為は尊敬に値する…!など
理想で憧れる人はたくさんいると思うが

理想の自分、となると話は別だ。

あなたが考える理想の自分は
今の自分とかけ離れすぎているかもしれない。


今の自分がレベル1のハエだとしたら
理想の自分はレベル99のモンシロチョウくらいに考えているかも。


例えば、私が思うモンシロチョウはこんな人だ。

毎日何かを勉強して成長している人。
一日一善くらいで人にも物にも優しい人。
健康に気を使う食事ができる人。
1日10分くらいの運動を毎日できる人。
笑顔が可愛い人。
天然なとこもあるけど、それを気にしない人。
自分のことよりも人の事を考えて行動できる人。
お散歩とかしてご近所さんと挨拶できる人。
道路に生えたお花を見て幸せな気持ちになれる人。
感情をうまくコントロールして発散できる人。
年齢を言い訳にしないで、行動できる人。

ちょっと考えただけでこんなに出てきてしまった。
多分1時間くらい考えたら、この10倍くらい出てくるだろう。


断言する。
こんな人には絶対になれるわけがないのだ。


理想の自分というのは全て
「今の自分にはできないこと」と
「やろう!と決めて行動する不自然なこと」
で出来ている。

上にあげた私が思うモンシロチョウな人の中で
「こんなの当たり前にできてるけど?」という内容を
見つけた人もいるだろう。

その当たり前にできていることは「自然」なのであって
できてないのにやろうとするのは「不自然」なことなのである。


不自然な事をしているから続かない。
そりゃそうだよね。
当たり前の話だ。


じゃあどうすれば自然と理想になれるのか?


今の私の答えは
理想をモンシロチョウにしない。
そして大きな悩みを持つ。だ。

もしあなたが20代前半なのであればモンシロチョウを元気よく追いかけることの方が向いているかもしれない。


理想をモンシロチョウでなく、来年の自分に設定してみるのはどうだろう。


来年、〇〇ができるようになってる自分。


この〇〇は、あらゆる理想の中から一つだけ選ぼう。
必ず1つだけ。

二兎追う者は一兎も得ず。

忘れてはいけない。
欲張るものはいずれ滅びる。
これは本当に大事なことなので、絶対に守ろう。


今の自分をよく見れば
滅びるということが
どういうことなのかわかる人もいるかもしれない。


もうすぐ今年も終わりに近づいているこの時期だからこそ
2023年の今頃に、〇〇できてる自分を想像してみてほしい。

私の場合だと、「思い出せる」自分を理想とする。
そしてそこだけ「忘れない」で来年の今頃を迎えたい。


これを毎年繰り返すことができた人だけ
死ぬ前にはきっとモンシロチョウになれているはず。

私は理想の自分で死を迎えたいと願う。



30代を過ぎて、理想の自分になれてないと気づいた時。
すごく惨めな気持ちになった。

でもよく考えて見て。
なれるわけがないものになろうとしていたということを。

この記事を読んで何かのきっかけに
なりますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?