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#神域リーグ チームゼウス観戦記_第7試合 ~ふらつく天秤、支えてみせる神々~
概要
絶妙なバランス。
最後まで保ち続けた力強さ。圧巻。
神域リーグ第3節(第7~9試合)の、
チームゼウス視点アーカイブはこちら↓
※脚注
選手への中傷行為などに繋がらない様に注意されたい。公式からの案内を、記事最後の引用欄に貼付けておく。
また、本記事中の画像は筆者が大会ロビーから牌譜SSを拝借している。
卓や牌のレイアウトが本放送とは異なるが、ご了承頂きたい。
観戦記初回はこちら↓
前回観戦記はこちら↓
ハイライト
見事な麻雀をチームゼウスの全員が披露した第1~2節。
第3節に突入し、そろそろエンジンがかかってほしいところ。
第7試合に出場するのはFra選手。
トップをもぎ取り、チームゼウスは上位陣とナラブカ?
対戦相手には初トップを狙う顔ぶれが揃う。
チームアキレス:郡道美玲選手
チームヘラクレス:因幡はねる選手
チームゼウス:Fra選手
チームアトラス:白雪レイド選手
意地のぶつかり合いに期待大!
東1局 0本場
軽そうな良配牌に恵まれたFra選手。
![](https://assets.st-note.com/img/1654607774254-Aw3KX7X7D7.png?width=1200)
發ポン直後、ちょっぴりもったいない打5s。
検討で、他ならぬFra選手自身が反省していた一打。
それでもしっかり和了りきって先制、幸先の良いスタート。
東3局 0本場
前局、白雪レイド選手が暴走気味のカンドラを乗せて12000。
横移動を眺め、追う展開の親番。
![](https://assets.st-note.com/img/1654608777014-Nt72llcRfH.png?width=1200)
赤赤となったチャンス手で、安牌の東を残し辺張払い。
練習で身につけた守備意識の光る一打。
候補としては打東 or 打8m(辺張払い)だろう。
それぞれに良いところがあって難しい。
なお、索子の嵌張は3sや7sの変化があるため打牌候補外となる。
打8mの場合
・東を安牌としてスリムな進行が可能
・今残っている9mもほぼ安牌として押し返せる
・いずれにせよ、どこかで辺張を見切って索子を残すことになりそう
打東の場合
・道中なら、場況良さげな7mツモを捉えられる
・東を切っても、まだ89mや北という守備力の高い牌がある
この判断は好みが分かれそうだ。
どんな要素を強く見るかで、選択が変わってくる。
バランスをとる……麻雀の難しさと面白さが詰まった良局面。
今回、Fra選手の選択はズバリと嵌まる。
![](https://assets.st-note.com/img/1654610336248-Ptx1hoiISt.png?width=1200)
威風堂々の4000オールで一気にトップ目に!
チームゼウスに初トップをもたらすか!?
東4局 0本場:絶妙なバランス感覚
追走を躱しつつも、
可能であればまだもう少し加点したい点数状況。
この局も丁寧な字牌の扱いが光り、良形ゆえの難問に当たる。
![](https://assets.st-note.com/img/1654610521665-3acowXlGyD.png?width=1200)
打7s、索子を捌きやすい形に構える絶好の一打。
凄すぎる。練習から実践までの距離が短すぎやしないか……!?
感嘆するも束の間、牌姿は簡単にはいかずにこの形。
![](https://assets.st-note.com/img/1654610858214-sbWKVx36G7.png?width=1200)
テーマである守備意識を踏まえれば、これもベストといってよい一打。
前回の観戦記でも述べたが、
意志・テーマをもって麻雀に取り組む姿勢に尊敬する。
ただ、ここは検討配信でもあった通り
選択肢がもう一つある、ということは注意しておきたい。
打4m
・全体的に萬子よりも安全そうな7sを残せて、勝負しやすい
・258mの二度受けが少々不満
打7s
・ヘッド固定の必要がない牌姿で、シンプルに受け入れMAX
・4mはドラ受け余剰牌(ドラ雀頭にした場合に25mの両面ターツを残せる)
今回も、ものすごく難しいバランス。
それでも守備意識というテーマ通りの進行で、
当たり牌を止めて見事な放銃回避に成功。
南2局 0本場:個人的ベストプレー
ファインプレーだらけで、
もはや「今回のファインプレー」と言えなくなってしまった。
そんな中でも、個人的に今回一番気に入ったのは南2局。
![](https://assets.st-note.com/img/1654611565073-gfUxC2gcYq.png?width=1200)
トップ目につき發ポン速攻を狙いつつも、
字牌という守備力を残して進行可能な美しすぎる打6s。
検討時の鈴木たろう監督のアドバイス通り、
点棒が無い状況なら打東あたりになってきそう。
![](https://assets.st-note.com/img/1654611947404-gcOnGAGikd.png?width=1200)
状況判断が完璧で、狙い通りの和了りをもぎ取った。
結局オーラスも横移動でしのぎ、嬉しいチーム初トップ!
![](https://assets.st-note.com/img/1654612276606-SoQpwFpG9Q.png?width=1200)
この半荘、難しい局面でテーマ通りに判断を重ねたFra選手。
揺れる天秤を実力で支え続け、素晴らしい麻雀を打ち切ってくれた!
ほんの少しだけ心配があるとすれば、
全体的に若干先切りが多い印象を受けたことだ。
ただまぁ、杞憂に終わるはずである。
鈴木たろう監督やチームメイトから教わった直近のテーマが、
おそらく守備意識だったことによるものだろう。
何よりも、ここまで実力をつけたからこその贅沢な悩みだ。
今後彼にとって麻雀はもっと難しく、楽しくなるに違いない。
強者は今日も、口を揃えて同じことを呟くのだ。
「麻雀なんも分からん」と。
Fra選手も既に、そこに加わりつつある。
それでもずっと麻雀を楽しみ、続けて頂けることを切に願う。
それでは、今回はこのあたりにて。
引用・参考
神域リーグ公式からのお願い↓
神域リーグより皆様へのお願いです。 pic.twitter.com/MWWKqQaMes
— 神域リーグ【公式】 (@shiniki_league_) April 29, 2022
神域リーグ本配信 第3節(第7~9試合)アーカイブ↓
次回観戦記はこちら↓
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