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#神域リーグ チームゼウス観戦記_第6試合 ~Fra Craft~

概要

想像力に、技術が追いついてくる。
熱狂の渦中。いつだってそこがFraの居場所。

神域リーグ第2節(第4~6試合)の、
チームゼウス視点アーカイブはこちら↓

※脚注
選手への中傷行為などに繋がらない様に注意されたい。公式からの案内を、記事最後の引用欄に貼付けておく。

また、本記事中の牌姿画像は筆者が大会ロビーから拝借した牌譜SSである。
卓や牌のレイアウトが本放送とは異なるが、ご了承頂きたい。

観戦記初回はこちら↓

前回観戦記はこちら↓


本題

耐えの展開が続くも、見事な闘いぶりのチームゼウス。
第6試合に出場するのはFra選手。

いくらか聴いた中だと、この曲がお気に入りだ。
ハリのあるボーカル、疾走感のあるラップが曲調にハマっていて心地よい。

麻雀は今のところ、爽やかな展開に恵まれ……とはいかずも耐えている。
第6試合の卓を囲むのはこの4名。

チームゼウス:Fra選手
チームヘラクレス:千羽黒乃選手
チームアキレス:天宮こころ選手
チームアトラス:歌衣メイカ選手

高打点が飛び交いそうな予感!


東2局 0本場

ドラドラの好配牌を受けたFra選手。
5巡目、分岐点を迎えての一打が面白い。

ツモ3s、打8p

この局面、候補としては2通り考えられる。
・ドラ暗刻(or ポン)に備えてリーチや鳴き三色を見る打8m or 6m
・場況の良い萬子の上部を逃さず6ブロックに構える打8p

6ブロックでは打9pという候補も一応ある。
しかし、ドラ暗刻をみて9pを打つぐらいなら、萬子の嵌張を払っていくほうが良い。

ピンフを意識した6ブロック進行。
打8pは構想に一貫性のある素晴らしい一打といえよう。

結果はなんと、鈴木たろう監督が「うそぉ」と仰け反る劇的展開。
歌衣メイカ選手の四暗刻ツモ!


東3局 0本場

親被りじゃなくてまだ良かったと、巻き返しに向かう次局。
中盤、なんとも悩ましい形になる。

4mツモ切り

Fra選手は4mをツモ切り。
後の検討配信でも議論があったが、ここでは別の候補が良さそう。

一通の目を残すなら6pや7s、
真っ直ぐ構えてリーチピンフ意識なら9pあたりが候補だろう。

ただ、Fra選手からは
高打点を逃さない進行にしよう、という意志を感じる。

高打点が飛び交う卓上。
なんとも難しい局面が続き、沈んだ点数で南入していく。


南1局 1本場:今回の審議候補

千羽黒乃選手が強烈な手で浮上を狙う苦しい状況。

対面が打中(4枚目)

対面からラス牌の中が打たれるが、
Fra選手はこれをポンテン取らずのスルー。

シャンポン待ちで親の仕掛けに対抗するのは確かに微妙だ。
ただ、通りそうな5pを勝負して、さらっと流せられれば親の大物手を阻止できる。

1000点の仕掛けだが、実質的にはそれ以上の価値がある和了だ。
道中でキツい牌を持ってきたら、1s連打による迂回という手段もあり得る。

鈴木たろう監督も明確に鳴いたほうが良いと助言した場面。
結果的には、横移動でなんとか耐え。


南2局 1本場:魅せた! Fraオリジナル

飛び交い続ける高打点に耐え、ひとまず3着目に浮上。
そして絶好の配牌をもらった今局。

ツモ7s、打5m

オリジナルの手順、チャンタ三色へ向かう。

厳密にいえば、おそらく萬子のホンイツへ向かうルートが一般的だろう。
・翻数がシンプルにホンイツ > チャンタ
・ホンイツのほうが、その後の変化で横に伸びやすい
といった理由だ。

一方、チャンタにも河が不規則で分かりにくくなるというメリットが考えられる。

ツモ7p、打白リーチ

あれよあれよと愚形が埋まっていき、
なんとなんと5巡目にメンゼンで字牌シャンポンリーチ!

道中で、千羽黒乃選手がかろうじて中を止める。
好守に阻まれそうになるも……

対面からの西でロン和了

終盤に深く眠っていた西を捉えて12000!

美しい最終形

この和了をものにできる人は多くない。
見事に『別解』を示し、魅せてくれたFra選手!

あれだけ沈んでいた局面から驚異の大復活。


南4局 0本場:はやくも課題克服

オーラスの親番、あと少しで浮上というところまで来たFra選手。
この局は序盤の進行が丁寧で素晴らしかった。

初打9s

フォローの効いている端牌を落とし、役牌の重なりを残した。
字牌の扱いは前節に反省していた部分。

ツモ7s、打9p

……あっさりと克服してしまった。末恐ろしい男。

序盤の構想力と丁寧さは、成績に直結する重要な技術。
そこを克服できたとあれば、元より想像力のあるFra選手に怖いものはない。

結果的には、リーチへたどり着くも流局。
オーラス続行となる。


南4局 1本場(オーラス)

2着・千羽黒乃選手の背中どころか、
役満を和了ったトップ目の歌衣メイカ選手までも見えてきたオーラス。

満貫を和了ればトップ浮上という状況で迎えた3巡目。

ツモ8m、打5s

ここでセンス溢れる構想、打5sとしたFra選手。

ドラを使ってのリーチや、萬子の一通をみた嵌張払い。
こうしたい、という意志をひしひしと感じる好打。

この半荘、Fra選手には難しい牌姿が幾度となくやってきた。
その中で悩みながらも、形と打点を見た彼なりの思考を示してくれた。

状況を踏まえながら、手を組み立て、形つくっクラフトしていく。
見ていてワクワクする。そんな名試合だったと言って間違いない。

千羽黒乃選手との壁がたった500点と思えば、大健闘だ

次こそは、と期待せずにはいられないチームゼウスの第二節。

唯一の残念だった点を挙げるとすれば、
検討配信中に天開司選手がdiscordミュートをやらかしたことぐらいだろう。
何年Vtuberを、コラボ配信をやっているんですか主催者様……!

内容が良いだけに、そろそろ誰かのトップも見たいところ。
その時を楽しみに待っていようではないか。

それではまた、次回の記事にて。


引用・参考

神域リーグ公式からのお願い↓

神域リーグ本配信 第2節(第4~6試合)アーカイブ↓



次回観戦記はこちら↓


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