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馬鹿舌が謎表現でおいしかった日本酒をレビューしてみる

※個人の感想です(重要)



はじめに

日本酒。
その種類も、飲み方でさえも、実に多様で奥が深い。
かくいう筆者もそれほど知らない。ど素人である。
真に日本酒に精通している方々からすれば、はた迷惑な記事であろう。

では何故、このような記事を書くに至ったのかというと
そういう素人の馬鹿騒ぎが、存外「飲んでみたい」の動機になり得る。
少しだけ、そんなふうにも思っているからだ。

真面目に資料を漁ったりしたものでもない。
あくまで”新米”ソムリエを模した感想文として眺めてやって欲しい。

今回紹介するのは3銘柄。
日本酒あるある、お名前なんて読んだらよいのか問題にも対応したのでご安心を!


おいしかった日本酒の紹介

いよいよ本題に入るわけだが、ひとつだけ
筆者は主に冷酒~冷や(低温~常温)を食事に合わせる飲み方を好む。
ゆえにお酒の嗜好がけっこう偏っている点、ご容赦願いたい。


而今じこん

「過去にも囚われず未来にも囚われず、今をただ精一杯生きる」
そんな願いで名付けられた、三重県木屋正きやしょう酒造の銘酒・而今。

このお酒は本当に繊細で精密だ。
喫茶店のミックスジュースを思い出す、落ち着いた果実感のある香り。
そして旨味と甘みと酸味が絶妙なバランスを成した味わい。
全体的に爽やかさがあり、味の濃い料理にも平気で合わせられる。

とにかく飲みやすい。
日本酒を飲んだことがない方に、まずオススメしたい銘柄のひとつ。

文学少女に恋をしたときのような、穏やかな甘酸っぱさ。
そんな表現がしっくりくる気がする。文学少女に謝れ。


七本槍しちほんやり 琥刻ここく(2018)

時を刻み、琥珀となっていく――
湖国とかけたネーミングは、滋賀県・冨田酒造の銘柄「七本槍」のシリーズだ。

ワインなどでよく聞くビンテージという概念に挑戦している日本酒だ。
その名の通り、少しだけ琥珀色がかかっている。

上槽年ごとにラインナップがあるようで、
コレクションしていって何かの記念に開栓したいものではあるが……
筆者は偶然見かけた隙に、とりあえず単発で楽しんだ。

さて、味わいはというと非常に複雑。
淡いけれど確かな存在感のある、クセになりそうな香り。
口に含めば旨味というか、深みというか。苦味もある。
辛口な一面もあるかと思えば、後味は穏やかだ。
なんかそんな感じ。たぶん。

当時は冷や酒にて頂いたが
今思えば、ぬる燗にしてみても面白かったかもしれない。
合わせる食事は、火を通した魚料理なんかと相性が良さそうだ。

”なくて七癖”。積み重ねた人生かのような、深い味わい。
思い入れのある年があれば、ぜひ挑戦を!


新政あらまさ No.6 R-type

秋田県新政酒造の、飲める機会もそうそうないほど人気なお酒。

筆者が初めて新政を飲んだときは、現在はColorsのラインナップにない
瑠璃ラピスラズリというものだった。

そのときの衝撃は、今でも鮮明に記憶している。
「これ日本酒なの!?」という第一感。

ジューシーで鮮やかな素晴らしい香り。

目隠しして、ちょっと変わった果実酒ですと言われて出されたら
もしかしたら、当時の私は騙されたかもしれない。

日本酒の多様さを強烈に学んだ思い出が蘇る。
ただし今回紹介するのは、ラインナップにあるNo.6シリーズから。

こちらも実に華やかで楽しい香り。
ほんのり炭酸のようなガス感を感じられて、口当たりも爽やかだ。
もちろん、それで終わりではない。
後に続いて鮮明な旨味と酸味が強く口に広がる様は、まるで新鮮な果実を齧ったときのよう。

肉でも魚でも、どんな料理にも合う逸品。
クラスの中心を掻っ攫う、カリスマオーラを放つ転校生。
新政の新鮮さと爽やかさを表現するなら、きっとそんな感じだろう。


おわりに

ここまで読んでくれて、本当にありがとう。

こんな駄文を書き連ねて、何がしたいんだと思われるかもしれないが
何をしたいでもなく、美味しかったものを書き残したかっただけかもしれない。

他にもおいしいお酒はたくさんあるし、気が向いたらまた似たような記事を書くかもしれない。

もしも、私に「オススメのお酒がを紹介したい!」という
文字通り言葉通り酔狂な方がいらしたら、コメント等々にて教えて頂ければ。

では、また。

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