見出し画像

#神域リーグ チームゼウス観戦記_第2試合 ~ツギハギに輝く才能~

概要

雀士にも変身、BOOGEY VOXX:Fra。
そこに確かに見た、大器の片鱗。

神域リーグ第1節(第1~3試合)の、
チームゼウス視点アーカイブはこちら↓

※脚注
選手への中傷行為などに繋がらない様に注意されたい。公式からの案内を、記事最後の引用欄に貼付けておく。

また、本記事中の牌姿画像は筆者が大会ロビーから拝借した牌譜SSである。
卓や牌のレイアウトが本放送とは異なるが、ご了承頂きたい。

氷室谷の初回観戦記はこちら↓

前回観戦記はこちら↓


本題

第2試合、チームゼウスから出場したのは
BOOGEY VOXXのFra選手。

ゼウス、最強AI、債務者、通風ラッパーという異彩を放つチーム編成。
こんなの楽しみに決まっているではないか。
また、対局数の多いCランク選手の成績は非常に重要となってくる。

出場選手はこの4名。
チームアキレス:郡道美玲選手
チームヘラクレス:松本吉弘監督
チームゼウス:Fra選手
チームアトラス:白雪レイド選手

というわけで、ドキドキのFra選手初陣に注目していこう。


東2局 0~3本場(画像無し)

さぁトップを、という声援は一瞬で静寂に変わった。

チームヘラクレス、松本監督が怒涛の高打点連続和了。
あっという間に60000点を超え、麻雀の怖さをプロがその身で叩き込む。

ヒットマンとはいうが、弓の名手というよりは
どう考えてもチャカ持ったヤ(文章はここで途切れている)


東2局 4本場:今回のベストプレー

勢いが止まらない松本監督の連荘中、
Fra選手に難しい配牌がやってくる。

ツモ北、打7s

この7s、非凡。

狙いは明確にマンズのホンイツ。
手なりでは速度・打点ともにどうしようもなさそうな配牌。

ここでマンズのホンイツに向かうのは
・ドラ引きや役牌が重なれば高打点になる
・オタ風含めて副露可能なため、手なりよりは速度が出る
・字牌を残しての進行となり、守備力も確保できる
といった具合に、良いこと尽くめだ。

こうした序盤の構想力は成績に直結してくる。
どんな雀士も、打った数だけ配牌は必ず貰うのだから。

結果はなんとまたしても松本監督の加点、連荘。
地獄は続く。


東2局 5本場

見出しぜんぶ東2局じゃないか!(憤怒)
冗談はさておき、Fra選手がドラを引き入れ好形イーシャンテンを迎える。

ツモ6p(ドラ)、打6m

ここではタンヤオに寄せずに、王道のリーチ平和ピンフへ向かう。
先程のホンイツもそうだが、構想力とバランスの良さにセンスが溢れている。

結果はイーシャンテンから進まず、白雪レイド選手の和了り。


南1局 1本場:今回の審議?候補

2着目で耐えて粘っているFra選手。
こうした展開で耐えられているのは強い証拠。

麻雀はトップを取る以外にも、できることはたくさんある。
そんな中、またしても上家のヤクz松本監督がリーチ。

(上家リーチの1発目)ツモ1s、打北

1副露からでもしっかり慎重な姿勢が取れることは素晴らしい。
ただ、敢えて注文をつけるならばここは先に4sや4pだ。
形を崩さずに粘れる分4s優位だろう。

オリる際に大切なのが「第二者、第三者に備える」こと。
これだけ序盤のリーチだと、
他にも押してくる選手が出てくる可能性は大いに有り得る。

そうした際に、北が共通安牌として機能する。
同じ安牌の中でも、将来における安全度を比較する必要があるのだ。

ベタオリはすごく難しい。そのくせ重要だから面白い。
麻雀は4人打ちだと1対3のゲームなので、単純に考えて75%は和了れない。

基本は真っ直ぐ攻めれば良いのだが、「どこかでやめる」必要がでてきてしまう。
その際丁寧に打てるかどうかが、成績に直結する。

神域リーグで、各選手の打ち方や傾向を見ていると
ベタオリについては、やはり選手ランクが高いほど丁寧に感じた。
(今回の記事では割愛するが、オーラスの2局もベタオリ手順の粗さは配信内検討の対象だった)

こればっかりはしょうがない。経験がどうしても必要なのだから。
筆者自身も、まだまだ未熟な部分である。

結果はまたしても松本監督のツモ和了ですけども。
一体なんなんだこの監督は!


南2局 0本場

90000点を超えた松本監督の親番。
ここまでFra選手はなんとか2着で耐えている。本当に凄い。

そしてこの局、Fra選手に大器の片鱗を垣間見る。

ツモ4s、打9s

索子の嵌張がハマった瞬間、打9sの対子落とし。
こんな対子落としができる初心者がいてたまるか。

半年後には、筆者の段位程度なら追い抜いているかもしれない。
それぐらいにはセンスのある一打。

ツモ2s、打1s

好打に呼応するように手も進み、2sを引き入れたところで打1s。
最強AI「好き(突然の告白)」

ドラくっつきの猶予も見たリャンメン固定。
ここまで完璧な手順。

ツモ8m、打2mリーチ

結局カン8mをズバッと引いてリーチ。
4巡目の9s切りからここまでスルスルと、見ていて実に心地よい。

ロン和了、3900点

王道のリーチ平和ピンフが見事に成就。

この3900は、知識と経験が無いと和了れない。
そして、Fra選手がこの3900点を和了ることに、私は一切の疑念も抱かない。
彼は知的好奇心に溢れた努力家だ。

Fra選手の麻雀における背景こそ未知数だが。
その努力はドラフト後からここまでの、チームゼウスの配信を辿ればわかる。

フランケンシュタインの元ネタも、
知的な怪物だとかなんとか(ニワカ知識の露呈)。

それは置いておいて、きっとFra選手は
「なぜ?」「どうして?」が分かる瞬間のために、
麻雀というゲームと向き合い、楽しんでいる
のではないだろうか。

多少は憶測、願望や応援も交えた記述になったかもしれないが、
きっとそうなのだと思う。

いよいよ試合は最終盤へ。


終局

最終盤、白雪レイド選手が粘る。
流石とファンを唸らせる展開になり、2着浮上をもぎ取った。

Fra選手、耐えて3着。

結果、Fra選手は惜しくも3着。
トップが大きく走る展開は、麻雀だとよくあることだ。

このようなときに2着を取り切ったり、ラスをなんとか回避したり。
そうした粘りは、自力がないとできない芸当。言わば魅せ場だ。

Fra選手の初陣は、見事に耐えた立派な3着。
次は2着以上を取れそうな気がする。そう思わせてくれる選手である。

チームゼウス、期待大。
それでは、また次回の記事にて。


引用・参考

神域リーグ公式からのお願い↓

神域リーグ本配信 第1節(第1~3試合)アーカイブ↓

フランケンシュタイン(ウィキペディア)↓


次回観戦記はこちら↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?