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「はじめて」絵を描いてから約80日目

こんにちは

アラフォー寄りのアラサーが10年以上のお絵描き歴を一度手放し、絵の初心者に戻って一から学び直しています。今日で約80日目。

お絵かきの略歴は、中学の頃から社会人までイラストや好きなキャラの絵を描いてました。その後、夫と出会ってから絵を描くのをやめ(忘れ)。妊娠してから、再度描き始めたタイプです。

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突然ですが、私が今一番ハマってる番組は「ソーイング・ビー2」。

裁縫の腕に自信がある10名のアマチュアの方々が集まり、ナンバーワンを競う番組。作るものは型紙があるもの・既製服のリメイク・モデルにぴったり合わせる服など。挑戦者たちはアマチュアとは言え、今までそれぞれの場所でそれぞれの方法を用いて作品を作って来た猛者たち。

採寸した通りにきっちり縫うのが上手い人、アレンジ力がある人、出される課題をこなす毎に新しいチャレンジをしていく人…。
それぞれが、悩みながらも楽しそうに作品を作っていく様は見ていてワクワクします。

(この先、若干ネタバレになってしまうので、前回放送分を見てない方はちょっと読む目を止めて欲しいです。)


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挑戦者達はスコットランドの伝統衣装キルトを縫うという課題に挑戦しました。キルトは美しいチェック模様を揃えるのはもちろんのこと、その形を保つための「土台」を生地の裏につけなければいけません。

美しいチェック模様を揃えることに時間を使ったある挑戦者は、土台を縫い付けなかったために美しい形を保てず審査員の評価を下げたのでした。

この「土台」という概念、絵の「素体」に通じるものがあるなぁと。


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中学の頃から上手い人の絵を見て、いいなぁと思いながらも
「似せてはいけない。パクリになってしまう」という概念を持っていました。だから、元絵に似せて描く模写はもちろん、絵を写しとるトレースなんてもってのほかだと。


だから自分なりにアレンジして描いて、上手い人に似ないように描くことが普通になっていました。

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でも、一から絵の学びをしていく上で「絵の中身」いわゆる「素体」という部分がすっかり抜け落ちてることに気づかされます。

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私が絵の初心者に戻って1日目に描いた「素体」がこれです。

私は中学の頃から10年以上絵を描いていて「素体」という考えに触れたのは、この時が初めてでした。

10年以上「土台のない絵」を描いていたのです。それらしく見えはするけど、中身は抜け落ちている。結果的に見栄えが良いものを目指しても、どこかふにゃふにゃなものになる。

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約80日間、素体の練習をして「絵の土台」を作った後の絵は、まだ改善の余地はあるものの「中身の見える絵」になりつつあります。

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模写やトレースは上手くなる手段として、取り入れてもいいのです。ただ、人の絵を丸ごとトレースして「自分の作品」にしてしまうのは、自分自身の成長も学びもありません。

その誰かの素晴らしい作品の奥にある「その人の土台」から学び、自分が好きな他の作品の土台と組み合わせ、自分の作品を練り上げていく。

本やお絵描き動画では学べない「素敵な作品の土台を見つける」この過程の中で、学び、たくさん考え、実践して取捨選択していく。なかなか楽しいです。


絵は難しいし、上手い人もたくさんいるし、描かなくても生きていける人が大半だと思います。

でも、楽しいですよね、お絵描き。何歳になっても描くのは楽しい。好きな分野を学ぶのも楽しい。大人になったからこそ、わかることもある。描くのって一生なんだな〜って、改めて思います。

修行は続く…


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