加藤 秀樹(政策シンクタンク構想日本代表)

大蔵省勤務を経て、97年4月、政治家や官僚では踏み込めない政策を「民」の立場から立案、…

加藤 秀樹(政策シンクタンク構想日本代表)

大蔵省勤務を経て、97年4月、政治家や官僚では踏み込めない政策を「民」の立場から立案、提言そして実現するため、非営利独立の政策シンクタンク・構想日本を設立。行政改革、地方自治、医療行政など幅広い分野で政策提言を行っている。各分野の変革者やNPOと連携し、日本の変革を目指す。

マガジン

  • 自分ごと化対談(竹内洋岳氏)

    プロ登山家 竹内洋岳氏×構想日本代表 加藤秀樹 対談概要: 一瞬の判断が、自分の命に、仲間の命に直結する。そんなギリギリの判断を迫られる生き方をしている人が、どれくらい居るのでしょうか。日本人で初めて世界にある8000m峰全14座に完全登頂した プロ登山家 竹内洋岳氏と「下山」「怒(いか)り」をキーワードにお話を伺います。 自分で考え、判断をくだすこと、そしてその結果に責任を負うこと。これからの日本の行く末を、山登りに喩えて、ピークを過ぎた日本社会が、緩やかに下山するにはどうすればいいのか。一緒に考えていきたいと思います。 動画はこちら https://youtu.be/WZ7oFfP0Y80

  • 自分ごと化対談(平野啓一郎氏)

    ■小説家 平野啓一郎氏×構想日本代表 加藤秀樹 対談概要: 現代日本の抱える問題や、人と人とのコミュニケーションのあり方など、様々な視点からの対談になっています。日頃から、ツイッターなどSNSで「公」や「政治」に関しても様々な発言をされている平野啓一郎氏。対談内容が多岐にわたり、かつ凝縮された内容となっています。グローバル化、AI、コミュニケーションコスト、教育など。『自分ごと化』を利己的に捉えるのではなく、自らの生活実感から「公共」を考える足掛かりにできないか。若者たちが何故政治に深く関わらないのか。「公共」を考えるときにいきなり「国家」へと飛躍してしまい、「市民社会」は置き去りにされていないかなど、ゲスト自身の原体験や生活実感から対談が進んでいきます。是非ご覧ください。    動画はこちら https://www.youtube.com/watch?v=yr86REjZ-OE

  • 脱線!!どちて雑談

    クリエイティブディレクター・谷野栄治×行動する構想家・加藤秀樹(構想日本代表)の雑談ラジオ。 アニメ番組『一休さん』に登場する、“どちて(どうして)ですか?”が口癖のキャラクター「どちて坊や」。 その「どちて坊や」の問いかけように、世の中の出来事に対する”素朴な疑問”から話がはずむ、ゆかいな雑談です。 何が出てくるかわからないガチャガチャみたいなトーク「脱線!どちて雑談」。 脱線こそ雑談の醍醐味。 脱線からうまれる初耳の話を、お楽しみください。 再生リストはこちら https://youtube.com/playlist?list=PL1kGdP-fDk396uM9C-x2CaPBM8FeOLZdF

  • 自分ごと化対談(中村桂子氏)

    ■生命誌研究者 中村桂子氏×構想日本代表 加藤秀樹 対談概要: コロナ禍で、現代社会が抱える多くの問題が顕在化するなか「命」か「経済」かという問いがたてられていますが、果たして、この問いかけは本当に正しいのでしょうか。第一回『自分ごと化対談―ツルツル世界とザラザラ世界』では、生命誌研究者 中村桂子氏をお招きし、生物学者として長年にわたり「生きもの」を研究し、ゲノム(生物のDNAが持つ1セットの遺伝子情報)解析の中で明らかになった地球の生き物やウイルスの歴史をなぞりながら、現在起こっている様々な問題解決への糸口について議論し探っていきます。 動画はこちら https://youtu.be/5cEd33Vbp0I

  • ツルツルザラザラ・エッセイ

最近の記事

“人の幸せ”とは「変化することが幸せ、選べる期待」 #自分ごと化対談(プロ登山家 竹内洋岳氏)≪Chapter6≫

※本記事は、YouTubeで公開している自分ごと化対談【政治とリアリティ「下山の哲学」に学ぶいま、日本に必要なこと】について、Chapterごとに書き起こし(一部編集)したものです。 竹内洋岳氏が考える“人の幸せ”とは<加藤> さっきの話の延長線上で、次のピークといっても色んなピークがある。政治とか国をどうするかというところで、一番大事なのは「人の幸せとは何か」。 これは非常に抽象的なんですけれども、竹内さんはどうお考えか、伺いたいなあと思います。 <竹内> 「幸せ」と

    • 自分の中で大切なことがちゃんとわかる生き方 #自分ごと化対談(石坂産業株式会社 代表取締役 石坂典子氏)≪Chapter4,5≫

      ※本記事は、YouTubeで公開している自分ごと化対談【「廃棄物は社会を映す鏡」~誰もが自分ごとにするには~】について、Chapterごとに書き起こし(一部編集)したものです。 若手スタッフから教えられたこと<石坂> 新卒でコンサルタント会社に入って、2年で退職してうちの会社に入ってきた子がいたんです。彼女は朝早く起きて電車に乗り、地下鉄を通って会社に入ると、事務所がたまたま地下フロアだったらしいんです。そうするとほぼ1日、日中の光を見ることなく、夕陽も眺めることもなく1

      • 今の日本に必要な下山の哲学 #自分ごと化対談(プロ登山家 竹内洋岳氏)≪Chapter5≫

        ※本記事は、YouTubeで公開している自分ごと化対談【政治とリアリティ「下山の哲学」に学ぶいま、日本に必要なこと】について、Chapterごとに書き起こし(一部編集)したものです。 登山における絶対条件 竹内洋岳の「型」<加藤> 竹内さんに伺いたいことがあります。山から降りてくる時にキャンプにいっぱい物を置いてあるので、他人の荷物まで持っていく。何で他人の荷物まで持って降りなきゃいけないのか、それですごく腹が立ったと…。 <竹内> なんだか、いつも、ずっといつも怒ってい

        • “人の幸せ”とは「生活実感のなかから」#自分ごと化対談(小説家 平野啓一郎氏)≪Chapter7≫

          ※本記事は、YouTubeで公開している自分ごと化対談【『生活実感から、市民社会をどう作るのか』】について、Chapterごとに書き起こし(一部編集)したものです。 平野啓一郎氏が考える“ひとの幸せ”とは<加藤> 最後に、幸せとは何かというのを聞いています。 幸せとは何かということを言い出すと、本当に今までの何倍か時間がかかるんでしょうけども、今の延長線上でいうと、どうでしょうか。 <平野> やっぱり自分の生活実感の中から、思い描いた理想像と現実が一定程度合致していれば

        “人の幸せ”とは「変化することが幸せ、選べる期待」 #自分ごと化対談(プロ登山家 竹内洋岳氏)≪Chapter6≫

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        • 自分ごと化対談(竹内洋岳氏)
          6本
        • 自分ごと化対談(平野啓一郎氏)
          6本
        • 脱線!!どちて雑談
          10本
        • 自分ごと化対談(中村桂子氏)
          6本
        • ツルツルザラザラ・エッセイ
          2本

        記事

          便利な社会は生き物としての人間の能力を失わせる #自分ごと化対談(プロ登山家 竹内洋岳氏)Chapter4

          ※本記事は、YouTubeで公開している自分ごと化対談【政治とリアリティ「下山の哲学」に学ぶいま、日本に必要なこと】について、Chapterごとに書き起こし(一部編集)したものです。 人間の標準の基準とは?<竹内> 社会はサステイナブルに向かっているけど、人間それぞれは、そこから離れていっている可能性がある? <加藤> 可能性があると思いますよ。 第1回で対談した中村桂子さんがそのこと仰っているし、人類学者の長谷川眞理子さんも「私は自動運転というのは反対なのよ」と言うんで

          便利な社会は生き物としての人間の能力を失わせる #自分ごと化対談(プロ登山家 竹内洋岳氏)Chapter4

          産業廃棄物から見るツルツル世界とザラザラ世界 #自分ごと化対談(石坂産業株式会社 代表取締役 石坂典子氏)≪Chapter3≫

          ※本記事は、YouTubeで公開している自分ごと化対談【「廃棄物は社会を映す鏡」~誰もが自分ごとにするには~】について、Chapterごとに書き起こし(一部編集)したものです。 イニシャルコストの大きさでは評価できない価値をつくる<加藤> 石坂産業は、工場に市販の機械を入れるのではなく、機械メーカーと共同研究、開発をしている。1個1個必要なテスト機を試作して作って入れて、それを自分たちで直して、また作ってという、そこもね、すごく面白いなあと思ったんです。 これもさっきの五

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          地球環境全体のバランスを配慮する視点を持つ #自分ごと化対談(石坂産業株式会社 代表取締役 石坂典子氏)≪Chapter2≫

          ※本記事は、YouTubeで公開している自分ごと化対談【「廃棄物は社会を映す鏡」~誰もが自分ごとにするには~】について、Chapterごとに書き起こし(一部編集)したものです。 リサイクル社会とは逆行する、世の中の複雑さ<石坂> 昔の古い家こそ、本当に良い材が使われていて、そのままそれを分けることによって、紙などに生まれ変わることが可能になるんです。 今の商品の方が色んな化学物質が混ざり合って出来ている建材だったりするので、再生がしにくかったりするんです。結局は燃料にせ

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          日本の教育と子どもたちの将来 #自分ごと化対談(小説家 平野啓一郎氏)≪Chapter6≫

          ※本記事は、YouTubeで公開している自分ごと化対談【『生活実感から、市民社会をどう作るのか』】について、Chapterごとに書き起こし(一部編集)したものです。 劣化する教育、広がる教育格差<平野> カウンセリングとか、サポートする人たちが行政や民間に居て、いつでも相談できる人たちが社会に存在することも必要だと思いますし、学校にそういう人たちが居るべきだと思います。 ドイツでは、将来何になりたいかいうことの相談に乗ってくれる専門のカウンセラーが、中学校、高校くらいから

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          予測とリアリティの関係性を考える #自分ごと化対談(プロ登山家 竹内洋岳氏)Chapter3

          ※本記事は、YouTubeで公開している自分ごと化対談【政治とリアリティ「下山の哲学」に学ぶいま、日本に必要なこと】について、Chapterごとに書き起こし(一部編集)したものです。 リアリティの欠如は、誤った予測を生み出す<竹内> トランプ大統領の話も出てきましたが、最近、予測というのが全然当たらないんですよね。トランプさんの当選、イギリスのEUからの独立。当時はならないと言われながらなっていたり、コロナウィルスの蔓延も当初予測違ったりしている。 加藤さんの著書の中で、

          予測とリアリティの関係性を考える #自分ごと化対談(プロ登山家 竹内洋岳氏)Chapter3

          AIと人間の未来 #自分ごと化対談(小説家 平野啓一郎氏)≪Chapter5≫

          ※本記事は、YouTubeで公開している自分ごと化対談【『生活実感から、市民社会をどう作るのか』】について、Chapterごとに書き起こし(一部編集)したものです。 AIなしではもう無理!?<加藤> 話は変わるんですけど、最近、新著、「本心」にあった、AIというものについてどうお考えになるか…というのも質問になってないかもですが…。 <平野> 僕は、ある意味、シンギュラリティ仮説を信じてないところがあります。というのは、今のAIは第三次AIブームって言われていますけど、要

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          日常感覚を大事にする「五感経営」#自分ごと化対談(石坂産業株式会社 代表取締役 石坂典子氏)≪Chapter1≫

          ※本記事は、YouTubeで公開している自分ごと化対談【「廃棄物は社会を映す鏡」~誰もが自分ごとにするには~】について、Chapterごとに書き起こし(一部編集)したものです。 五感経営とは<加藤> 最初にちょっと伺いたいと思ったのは、「五感経営」という言葉が、時々出てくる…。 その「五感経営」というのはどういうことなのか、見るとか聞くとか、五感、そこは分かるんですけれども、なぜ五感経営なのか、そこから始めていただければと思います。 <石坂> 一言で言い表すのはすごく難

          日常感覚を大事にする「五感経営」#自分ごと化対談(石坂産業株式会社 代表取締役 石坂典子氏)≪Chapter1≫

          怒りに学ぶ #自分ごと化対談(プロ登山家 竹内洋岳氏)≪Chapter2≫

          ※本記事は、YouTubeで公開している自分ごと化対談【政治とリアリティ「下山の哲学」に学ぶいま、日本に必要なこと】について、Chapterごとに書き起こし(一部編集)したものです。 ガッシャブルム二峰 危険を見抜けなかった自分への怒り<加藤> 竹内さんの本を読んでいると気が付くのは、よく怒っていますね。 <竹内> そうなんですよ。 <加藤> 竹内さんは本当に温厚な方で、普段怒っている場面に出くわしたことがないですけど、山では結構、怒っている。死にそうな時に怒っている。

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          自分の暮らし、地域を変えていくと国は変わる#自分ごと化対談(小説家 平野啓一郎氏)≪Chapter4≫

          ※本記事は、YouTubeで公開している自分ごと化対談【『生活実感から、市民社会をどう作るのか』】について、Chapterごとに書き起こし(一部編集)したものです。 自分の町が他人ごとの人に、まちに関わるきっかけをつくる<平野> 加藤さんの著書で共感したのは、世界二制度と仰っていて、その塩梅と言いますか、最適化が一番必要なんだろうなと思いました。 つまり、「人としゃべらなくても買い物ができる」ためにかけるコストが適正なのかどうか。やっぱり、パソコンの登場以降に世界をインタ

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          「下山」に学ぶ、いま、日本に必要なこと#自分ごと化対談(プロ登山家 竹内洋岳氏)<Chapter1>

          ※本記事は、YouTubeで公開している自分ごと化対談【政治とリアリティ「下山の哲学」に学ぶいま、日本に必要なこと】について、Chapterごとに書き起こし(一部編集)したものです。 プロ登山家 竹内洋岳氏<加藤> 今日は対談の第2回目、前回の中村桂子さんに続いてプロ登山家の竹内洋岳さんにおいでいただきました。構想日本は20年余り前から活動を始めてている、政策シンクタンクです。政策シンクタンクというのは、私は今でも日本に一つだけじゃないかなと思います。竹内さんはプロ登山家と

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          身を守るための敬語、本物を知らない社会-脱線どちて雑談

          アニメ番組『一休さん』に登場する、“どちて(どうして)?”が口癖のキャラクター「どちて坊や」。その「どちて坊や」の問いかけのように、世の中の出来事に対する”素朴な疑問”から話がはずむ、ゆかいな雑談です。 何が出てくるかわからないガチャガチャみたいなトーク「脱線!どちて雑談」。 脱線こそ雑談の醍醐味。脱線からうまれる初耳の話を、お楽しみください! 敬語は「身を守るための言葉」■加藤 言葉というのはすごい気になりますね。 スタッフを見ていてもね、やたら丁寧に、「これ教えてく

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          社会を「ツルツル」と「ザラザラ」で見てみよう-脱線どちて雑談

          アニメ番組『一休さん』に登場する、“どちて(どうして)?”が口癖のキャラクター「どちて坊や」。その「どちて坊や」の問いかけのように、世の中の出来事に対する”素朴な疑問”から話がはずむ、ゆかいな雑談です。 何が出てくるかわからないガチャガチャみたいなトーク「脱線!どちて雑談」。 脱線こそ雑談の醍醐味。脱線からうまれる初耳の話を、お楽しみください! 社会のことがよくわかる見方=「ツルツル」と「ザラザラ」□谷野 加藤さんは『ツルツル世界とザラザラ世界』という本を書かれていますけ

          社会を「ツルツル」と「ザラザラ」で見てみよう-脱線どちて雑談