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人事3.0

人事の変遷(私見)

人事1.0

産業革命以降、企業における人事は、従業員がいかに多く働けるかに重点が置かれた。生産工程の一部となり、がむしゃらに働いた。大量生産を求められ、従業員も大量の時間を費やし、とにかく量に価値を求め、高度成長期とも相まって、やればやるだけ結果が出た時代であった。

人事1.0のイメージ

人事2.0

デジタル技術を取り入れるにようになると、いかに効率的にいかに効果的に働けるかに重点が置かれた。データをもとに無駄を省かれた。実力至上主義が年齢の壁を廃した。とにかく効率効果に価値を求めた時代であった。

人事2.0のイメージ


人事1.0・人事2.0では、効率的・効果的にがむしゃらに働いてきた僕たちは、会社の駒の一つとして働かされてきたと言ってもいいのかもしれない。上司とデータに支配され、本来優先される“自分”を抑えながらひたすら役割を担ってきた。
 「わたしの人生はこれでいいのか…」
 「社会には役に立っているはずだ…」
 「自分が我慢すればいいか…」
これ以上、どう貢献しろと言うのか。自分は社会に適応できるのか。これまでの弊害に目を向ける必要がある。

人事1.0と2.0の弊害


人事3.0

さて、これからの話をしていきましょう。これからの人事は大きく二本柱に焦点が当たる。

1.これからの時代は、Well-beingに重点が置かれる。メディアや企業でも散見される概念だが、よくある状態・よくあること(≒幸せ)と訳されることがある。

Well-beingには、ポジティブ思考チーム力が鍵だと考えている。
・ポジティブ思考は、レジリエンス、身体的健康、精神的健康が下位尺度と考える。
・チーム力は、目的の共通認識を前提とした、創発的なモデルやブロックチェーンに象徴されるような自立分散型のチームが一例となり得る。しばしば話題に挙がる多様性については、当然のこととして記述は控える。

人事におけるWell-being

2.Well-beingと同じく、成長にも重点が置かれる。自己実現社会人基礎力にとって必要な点であり、“自分”を大切にしていいんだよというメッセージでもある。

・自己実現や社会人基礎力は、成人発達理論、組織成長理論を背景として理解した上で、人間力、総合的仕事力を成熟させていくことで歩みが進む。

人事における成長

この二本柱によって会社は持続可能性を追求する。

人事3.0の二本柱

この結果を測る指標として、従業員のエンゲージメントはとても関連性が高い。各社それぞれの指標を用いているが、弊社はUWES(日本語短縮版)を使用している。特にサービス業は、従業員のエンゲージメントを追い求めることが最優先事項であるということは、過言ではない。

Well-beingと成長を重視する人事3.0では、従業員が活気に満ち、創造性と帰属意識が高まり、自己実現の喜びを源泉とした生産性と競争力を生む。

次回から具体的な話を進めていきたいと思います!

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