2024 6/19 午前5:30

本日は昨日と打って変わって晴天なり。
俺は天気が良いのが大好きだ。
仕事で自分の内にこめられてる何かを爆発させる事ができる。
さて、昨日の話に戻すとしよう。
六畳一間に先人が寝てた。もう外は明るくなりまじめていた。不当逮捕への不満や苛立ちで中々寝付けなかったが、気付いてたら寝落ちしていた。おそらく一時間程しか寝れなかったであろう。
留置所の朝は早い。6時に強制的に起こされ21時には強制的に消灯される。
飯は3回与えられるが出来合いの冷凍食品をぶち込んだ弁当だ。しかし、そんな弁当でも楽しみのない精神と時の部屋の様な空間ではそこら辺の高級な飯屋よりも旨く感じる。
風呂は5日に一回。運動と呼ばれる唯一外の空気が吸えて空が見れる所での爪切り髭剃りの時間があるがたったの15分だ。
この15分間は5分に感じられる。
アインシュタインの言いたい事が解る。
本は留置所によって違うがここの留置所は一日3冊のみである。
留置所によって違う事を知ってるのは今回7回目の逮捕だからである。
その話は追々話しをしてきたいと思う。
さて、この精神と時の部屋での過ごし方を紹介してこうと思う。
留置所とゆう場所は恐ろしく時間が経たない。一時間が三時間に感じる程時間が経たない。
そんな場所で何をしていたかと言うと。
ひたすら六畳一間の部屋の中を歩いた。朝起きて、布団を敷ける時間までひたすら歩いた。
まるでペットショップの狭いゲージの中をストレスのせいでぐるぐるぐるぐる歩き回る犬の様に…
ペットビジネスの闇を感じざるを得ない…
おそらく一日3万歩以上は歩いてたと思う。
あとは、腕立て限界値までを3セットしてた。
本などは一回も読まなかった。
たまに隣りの少年房の子に裏の通路づてで喋りかけるくらいだ。彼の呼び名は32番だった。ちなみに俺は2番である。勾留施設では人間を番号で呼ぶ。プライバシーの問題等を考慮しての事だろうが屈辱的だ…
買い物してただけなのに…
32番は19歳だった。罪名は今流行りの特殊詐欺の受け子出し子であった。
彼は少年だからといって鷹を括ってた。
おそらく、少年鑑別所の後、少年院に行くと…
俺は甘いと感じた。
特殊詐欺はそんな軽いもんじゃ無い。受け子出し子であっても相当罪が重い。
人を騙し傷つける事は倫理的に重罪だ。
騙すとゆう事は罪深い。騙す側も騙された側も傷が付く。1対9くらいの比率だが
俺はおそらく検察官送致され保護処分ではなく刑事裁判を受ける事になると予想したが彼にはそんな事到底言う事ができなかった。
話しが詰まったので少年の夢を聞いてみた。
普通の暮らしがしたい。
言葉に詰まった。
普通の暮らしとはなんだろうか?
そのまんま質問した。
安定した収入を得て結婚して子供を作る。との事だった。
心の中では何てつまらない人生なんだと思ったがそれも腹の中にしまった。
考えてみるとそういった普通を求め普通に生きてる人達がこの世の中を支えている。人間には役割がある。
ただそれだけの話しだ…
また話しがつまりそうになったので最後は励ましたかった。
人生においてこんな事はただの点でしかない。
人生はくそ長い線だ。そんな中の点でしか無いと。だからこんな中でも意識して一所懸命に生きろ!諦めるな!と。
はい!!!
元気な返事が返って来た。
やはり人間は素晴らしい。
こんな中でもお互いを鼓舞し合い、支え合い、助け合う。
やはり人間は弱さ故に素敵な生き物である。
今日も精一杯生きろ!またな!

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