信じることと不安

妻のお腹には赤ちゃんがいる。
まだ安定期に入っていない「魔の12週」の真っ只中である。
この期間は流産のリスクが極めて高いとされる期間で些細なことで流産になるのだという。

そんな折、明け方に先日妻が自宅の階段で転んだ。
2000年から変わった建築法のおかげで、僕の家の階段には手すりがあるが、それがなければ転がり落ちていただろう。

もちろん妻も心配だが、それよりも赤ん坊だ。
お腹に衝撃を与えないため、手すりにつかまり自分の身体を擦ったりし、なんとか粘った様子。
尻もちをついてしまったととても不安な気持ちを抑えて、自分に信じ込ませるように強がる妻がそこにはいた。

次の検診までは不安が残るが、とりあえず信じることにしよう。


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