ハイボールがお好きでしょ

毎日のお酒を楽しみに生きている30代の独身男性。 「二日酔いは昨日が楽しかった証拠」 …

ハイボールがお好きでしょ

毎日のお酒を楽しみに生きている30代の独身男性。 「二日酔いは昨日が楽しかった証拠」 酒呑みエッセイ公開中

最近の記事

【酒呑みエッセイ】出張後にマッサージを受けてビールをキメた30代独身男性の末路

気付くと時計は予約時間の10分前を指していた。 足早に更衣室へ戻り、館内着に着替える。 サウナでしっかり昇天した後だが、まだ極楽は続く。 館内のマッサージを予約しているのだ。 エレベーターに乗り、マッサージ店のあるフロアへと向かう。 フロアでは、すでにマッサージ師さんが待っていた。 愛想の良いおばちゃんだ。 若い女性を期待していたことは置いておこう。 ベッドが並ぶ部屋に案内され、言われるように横になる。 「凝ってるところはありますか?」 マッサージ師さんが

    • 【酒呑みエッセイ】出張後にサウナに飛び込んだ30代独身男性の末路

      とある平日の15:00。 見知らぬ土地を走るバスの中、私は高揚感に包まれている。 今日は一人出張だった。 出張中の用事を済ませ、新幹線が走る駅へと戻る。 明日は休みだ。 会社の人は誰もいない。 気を使った食事会もない。 せっかくなら、この町を満喫してから帰るとしよう。 いや、出張が決まった時からそれを楽しみにしていた。 バスを降り、朝来た駅前を見渡す。 決して大きな町ではないことがわかる。 しかし、立ち並ぶビジネスホテル、デパート、そして居酒屋。 町を

      • 【酒呑みエッセイ】ワクチン接種後に家系ラーメンをキメる30代独身男性の末路

        嘘だろ…。 「お大事になさってくださいね~。」 愕然として処置室を後にした。 明日は休みだ。 にも関わらず、晴れないこの気持ち いつか行ったロンドンの空のようだ。 私は今日、コロナウイルスワクチンを打った。 もう何千人、何万人と注射してきているのだろう 機械的な話し方で医師は言った。 「はい、左腕を出してください。腕はダラッとして~」 「はい、チクっとしますよ~。3、2、1~。はい終わりました~」 「お風呂は入っても良いですけど、こすらないでくださいね~

        • 【酒呑みエッセイ】牛丼屋の心意気を語った30代独身男性の末路

          夕方、17:00。 ひどく疲れた。 深夜1:00から働き、この時間に退社する。 そんな日もある。明日は休みだ。 キンキンに冷えてやがるヤツと一緒に、一刻も早く休みを満喫したい。 普段は、簡単なおつまみを家で作る。 本当に簡単な物だ。 今の時期は鍋を食べることが多い。好きな具材を切って、煮るだけの鍋。 市販のスープを使えば、同じ具材でも、毎回違う味が楽しめる。 鍋は本当に楽で良い。 しかし今日は、鍋を作る気力すら残っていない。 数メートル先に見えた牛丼屋の

        【酒呑みエッセイ】出張後にマッサージを受けてビールをキメた30代独身男性の末路

          【酒呑みエッセイ】冷蔵庫の中に本当の「整う」を見つけた30代独身男性の末路

          今、サウナがアツい。 その名の通りアツい。 サウナ好きの人のことを「サウナー」と呼び、 サウナに行くことを「サ活」と言う。 空前のサウナブームと言ってもいい。 人々は「整う」を求め、90℃を超える密室に籠る。 そんな私もサウナーの一人だ。 時間を見つけては、サウナに通う。 スマホを見ては、まだ見ぬサウナを調べる。 私の身体も「整う」を求めている。 午前10:00、仕事が終わる。 今日も深夜に出勤し、太陽を見ることなく働いた。 明日は休み、身体が欲してい

          【酒呑みエッセイ】冷蔵庫の中に本当の「整う」を見つけた30代独身男性の末路

          【酒呑みエッセイ】物忘れが激しい30代独身男性の末路

          午後13:00。 近所の幼稚園児たちが、先生に連れられて、楽しそうに散歩をしている。 その姿を横目に、疲労困憊の私は家路に着く。 仕事柄、夜型の私にとっては、いつも通り。日常だ。 誰もいないアパートの部屋の鍵を開け、玄関に荷物を放る。 その足で向かうのは、冷蔵庫。 今日は珍しく、帰り道にビールを買ってきた。 明日は休み。ご褒美だ。 普段は発泡酒。違いは分からない。 ビールを冷凍室に入れる。 20分後にはキンキンに冷えてやがる、至高のビールの完成だ。 期待

          【酒呑みエッセイ】物忘れが激しい30代独身男性の末路