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豊臣の在処《第2話》

【はじめに】100円の有料でございますが、脚本は無料で読めます。

      こんな僕の作品を読んで、面白い!気になる!

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      サポートするを頂けましたら幸いです。

      プロデューサーや映画監督、プロの脚本家様にも

      見て頂きたく思います。

      よろしくお願い申し上げます。


ではスタートです!


【梗概】 平成時代一躍TVで取り上げられた徳川埋蔵金。

     では豊臣埋蔵金はないのか?そんな、理想を抱いて

     すぐさま、お金が欲しい、ニート・借金苦・老人

     薬物中毒者の4人が大阪のあちこちを掘る。

     果たして、豊臣埋蔵金はあるのだろうか?


【前回のあらすじ】父親と喧嘩をして家を飛び出した、ニートの

         ドール。所持金も少ない。針井重里と出会い、

         豊臣埋蔵金がある事を信じて、SNSでメンバー

         を募集する。翌日、男3人が現れる。


【人物表】

     ドール(28) この物語の主人公でニート。

             働かずお金が欲しい。

            コーヒー好きだからドール。

     カイホー(43)借金苦のおっさん。

            過去に破産してる為宣告不可。

            でも借金から解放されたいから

            カイホー。

     セワじい(75) 80歳の妻を介護しているから

            セワじい。所謂老老介護。

            年金では、食う金、雇う金も無く

            墓も建てれないので参加する。

     コナモン(35)覚醒剤から抜けれないジャンキー

            だからコナモン。

            金は要らない。兎も角、薬物から

            脱却しようとしている。


サブタイトル「結成!最初に出たものって?」

○谷町宮跡公園(朝)

そびえ建つ大阪城が背景に映る。

コナモン「渇いた…喉、渇いた」

異様に汗を掻くコナモン。何処となく目も虚ろ。

セワじい「君が、ドール君か。お人形さんが好きなのか?」

カイホー「(キョロキョロして)居ないよな、居ないよな。どうも、カイホーです」

ドールN「皆んなそれぞれ理由(わけ)がある」

ドール「初めまして。ドールです。皆さん、どうもよろしくです。

あの、お名前、アカウント名でいいんで。ええっと」

ドール、セワじいを見る。

セワじい「ワシは、セワじいじゃ。妻と暮らしておってな、妻を介護している。理由あっての…」

ドール「…大変そうですね、コーヒー好きだからドールです」

カイホー「初めまして。カイホーですけど、本当にっ!ドール君、1人だよね?」

ドール「はい…1人?皆さんとやるんじゃないですか!」

カイホー「ああ、そのっ、そうだけど、君1人で、本当に、ここに来たのかい」

ドール「はぁ、そうですけど。学生時代の連れとはもう会ってませんし

親父に勘当されたんで。なんすか?さっきからキョロキョロと」

カイホー「ハハッ、恥ずかしいけど、借金まみれで…一度、破産してっから、二度とね…」

セワじい「ギャンブルか?」

カイホー「ハイ…パチンコ、スロット、競艇、競馬、更には組に出入りして、チンチロリンも」

ドール「チンチロリン?下ネタっすか?」

タイトルバック『豊臣の在処 第2話』

コナモン「さ、サイコ…(口をクチャクチャする)サイコロだ。

丁半…(口をクチャクチャ)……牛耳ってるのは…」

ドール「えっと…」

コナモン「悪いな!」

コナモン、ポケットからペットボトルの水を出す。一口飲む。

ポケットにペットボトルを入れる。

その後、反対側のポケットからハンカチを出し、汗を拭く。

コナモン「金なんていらねえ」

ハンカチをポケットに仕舞う。

ドール「えっ?」

コナモン「俺はな、ジャンキーだったんだ」

ドール「犬のエサ…」

コナモン「それっ、ジャーキーだろ。俺はな、務所上がりでな

でもな、辞めれん。覚醒剤が…」

ドール「ええーーやばいっしょ!それ」

セワじい「ワシも、若い頃はヤンチャしよったけど、クスリわの」

カイホー「何処の組から?覚醒剤を?」

コナモン「あっ?言えるわけねえだろうがよ!安心しろ、家に置いて来た。辞めるんだ!ゼッテーー、脱却するのによ、没頭する事、やりたい事、真面に。おい!」

カイホー「はっ、はい!」

コナモン「おめえ、組に出入りするんじゃねえぞ、いずれ摘発されて、捕まる。でもな、お前は下っ端と同じで、捨て駒の様に捨てられるんだ。上の者は、逃げちまうんだよ!でもよ、金は残る」

カイホー「まぁ、ですよね」

ドールM「なんか、起きない…あーー俺そんな事、思ったら

これから同じ釜の飯を食う仲間だ!!」

ドール、両手で頭を振りながら掻く…

コナモン「イライラしてんのか?まさかお前も?禁断症状…」

ドール「(慌てて)してません!どっちとも!!」

セワじい「名前は?」

コナモン「あっ?」

セワじい「恥を知れっ!!名を名乗らなんか!!お前だけだぞ!!

若造が!!」

コナモン「何だと!?偉そう…」

セワじい「(大声で)名前!!!番号で呼ぶか?何番だった?」

コナモン「…コナモン…だよ!!」

空。(時間経過)

レジ袋の持ち手に括って吊るされた石2つ。

歩き回るドール。

セワじい「ドール君、何をしとるんじゃ」

カイホー「ハハ。ダウジングか!」

コナモン「拾い物だけどな」

セワじい「ダウジング?荻野目洋子じゃ?」

ドール「仕方ないじゃないですか!金、乏しいんだから」

カイホー「それ、ダンシングヒーローじゃないですか」

立ち止まるドール。砂利の上。

コナモン「おっ…おう!(小声で)ちっとも動いてなかったけど、まっいいか。(大きい声で)スコップで掘ってやるよーードール!!」

カイホー「安心してやりますか」

セワじい、服を脱ぐ。ランニングシャツになる。

ドール・カイホー・コナモン「えっ?」

セワじいの背中一面に、風神の刺青。

セワじい「気合い。若気の至りで入れたんじゃ。富貴利達(ふうきりたつ)富(と)んで身分が高くなること。また、立身出世すればいいの」

ドールM「ションベンちびりそう…」

スコップで掘るコナモン。スコップが中々入らない。

コナモン「だーーくそっ!ドール、もっといい道具とか用意してなかったのかよ」

ドール「はい…お金があればしてたかも…」

カイホー「土が、地盤が固そうですね」

コナモン「ったくよ、ドールが募集してたくせによ」

信号でダンプカーが止まっている。荷台にカバーを被せ

何やら積荷がある。

セワじい「ちょっと待っとれ!」

○交差点

路肩に停まっているダンプカー。ハザードを焚いている。

助手席が開いている。2人のガテン系の男が、セワじいに頭を下げている。

○戻って谷町宮跡公園

セワじいとガテン系2人が、戻ってくる。

其々肩に、土ドリルと、鍬を乗せて担いでいるガテン系。

ドール「あっ戻ってきた」

カイホー「見せかけで借金取りじゃ…」

コナモン「考えすぎ…だ。ドリルなんで持ってんだろうな」

セワじい「お前ら。持って来てやったぞい」

2人がドリルと鍬を置く。

カイホー「知り合いですか?」

ガテン系1「じゃっ、私達はこれで。使ったら、ここに。時間を

見計らって取りに来ます。では」

ガテン系2「ウッス!!お疲れ様です。風神さん」

2人、膝に手を当ててお辞儀。去って行く。ダンプカー発進。

セワじい「なんじゃ?」

コナモン「舎弟か?」

セワじい「昔、助けてやってな。世話してやった奴らじゃ。アイツ等も」

ドールN「何話か後で驚く事になります!」

ドール「ラッキーですよ!良いアイテムが入ったじゃないですか!」

カイホー「でも、掘っていいのかな?ここ、宮前跡、国から」

ドールN「不思議な爺さんだった」

セワじい「国にも顔が効くぞ!どうって事ない。カイホーとコナモン、

頼む!いい汗掻くぞ。ドール君はスコップじゃ」

カイホー「はい」

コナモン「おおう!爺さん任せとけ」

ドール「僕がリーダーなんですけど…」

カイホーが鍬で地面を掘る。

SE スコップで土を掘る音。

見境なしに穴を掘り土を飛ばすドール。

セワじい「張り切ってお構いなし」

目を押さえて隠しているカイホー

コナモン「痛いよな」

ある程度穴が開いた所でバテる。

ドール「…しんどい…」

息が上がる。

ドール「完璧運動不足だ」

コナモンドリルを手にする。

コナモン「どいてろ!」

コナモンがドリルを点ける

SE ドリルの音

ドール「(耳を押さえ)うるざいーー、あ゛ーー我々は宇宙人だあ」

見えていく埋蔵物。

ドール「ストップ!ストップですコナモンさん」

コナモン「えっ?おおう!」

SE ドリルの音停止

ドール「箱だ!箱が出た!!」

セワじいとカイホーがお互いに見つめる。

カイホー「早い…てか普通めちゃくちゃ深い場所に…」

セワじい「早く、手で出して開けるんじゃ」

ドール「…はい!」

コナモン「空箱じゃないのか」

手で砂利を振り払うドールとコナモン

カイホーも手伝う。

ドール「重いっすよ!これっ」

ドール・コナモン・カイホー「せーのっ!」

カイホー「ガチャガチャ言ってますよ。金属音ですね」

セワじい「ななんと!」

ドール「お宝だぁーーいよっしゃーー」

コナモン「真逆…嘘だろ!?」

ドールN「そう、中から出てきたのは」

ドール「僕に開けさせて下さい!」

箱をそっと開く…。

呆然とするドール・セワじい・カイホー・コナモン

ドール「…手」

カイホー「まねいて」

コナモン「でもよ…」

セワじい「猫じゃ、ネコ、ネコ…」

○上空からの映像

小さく映るドールと他3人。

ドールOFF「ねこぉーーーーーーーー」

SE 猫の鳴き声

○戻って谷町宮跡公園

コナモン「うっせんだよ」

ドール「すいません。でも」

箱にぎっしりと収められた招き猫

カイホー「何でこんな物が、土の中に?」

コナモン「土の中のねっこ…」

ドール・カイホー・セワじいの白ける表情。

コナモン「なんだよ!わかってんだよ!木なんてねえ事」

ドール「猫の中って」

セワじい「よく見てみい…蓋がない。全部開いとるじゃろ」

ドール「一番上の4つだけですって!ひっくり返しましょう」

ひっくり返す。ドール・カイホー・コナモン

カイホー「最初はねえ…」

コナモン「涙を流すんじゃねえぞ」

ドール涙目になる。

セワじい「安心せい。招き猫じゃ、福を待つしか…」

溜息を吐くドール。

ドール「はい…ですね。でもなんでこんなに?」

セワじい「招き猫ってな、ご利益が終わると、神社でお焚き上げしてくれるのじゃが…」

カイホー「人形供養の…昔持ってました。結局は借金返せなかった。捨てたの僕じゃありませんよ!」

ドール「…面倒くさかったにしても、態々埋めたのか?」

水を飲むコナモン。

ドール「あーあ。小判でも出て来るかと思った〜」

ペットボトルから口を離す。

コナモン「あ?あるじゃねえかよ。千万両(ちまんりょう)!」

カイホー「せんまんりょうでしょ」

ドール「作りもんすよ!」

ドールN「カイホーさんの言う通り、いきなり最初からは何事も上手くいかない物です」

ドール「此処は諦めて次は、地下鉄の下に行きましょう?」

カイホー「えっ?どうやって」

コナモン「お前!アホか!!俺よりもやばい、くす」

ドール「やってません!!」

セワじい「ワシ、なんとなくわかったぞ!」

コナモン「どこだよ!!」

T『続く』


如何だったでしょうか? 面白くねえよと思われる方申し訳ございませ

ん。もし、面白い!続きが気になると思う等ございましたら、投げ銭

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が、不定期更新とさせて頂きます。必ず更新致しますのでお待ち下さい。

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