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決して悪くはない感覚だ

夕刻の空だけど

曙色に染められていた

「ほのぼのと夜が明けはじめるころ」を曙という

そしてもう一つの意味もあるようだ

「新しく事態が展開しようとする時」

何かしらのチカラが波紋のように広がり

旬をとらえることを

いつしか気がつかないうちに想像している

意識していた理(ことわり)から

わずかな波の揺れに反応しては

揺らぎに惑わされ

タイミングを知ることとなる

知れば仏の道ならず

反れば大海の泣き言を飲み込むこととなる

やつれた樹木に施しを求め

ページをめくる指は

次元を増やしたり減らしたり

物語の終焉が

新たな感覚を

砂漠のオアシスを求めるが如く枯渇させる

決して悪くはない感覚だ

「曙色」は英語色名のオーロラと同一の色をさす

知らないことが多すぎる

だからいいんだと今なら思える

日日是好日

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