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NIKE SBのNECKFACE DUNK LOWと本当にカッコいいものは、DIYから生まれるという話。

NIKE SBから、NECKFACEとコラボレーションしたDUNK LOWが出る。

NECKFACEと言えば、Supremeを始めとしたスケートブランドとのコラボレーションで、俺たちスケーターのハートを鷲掴みにしているグラフィティアーティスト。

若い頃から、スケボーとグラフィティに明け暮れていたNECKFACEは、スケボーの腕前もすごい。BAKERのビデオBAKER 4でも、ピクニックテーブルでのボードスライドをメイクしていた。あのメンツと一緒に行動しているのだから、スキルやテクニック以前に、アティテュードが完全にスケーターであるということなんだろう。

そんな根っからのスケーターであるNECKFACEとのコラボレーションDUNK LOW。ブラックのアッパーにホワイトのソールというシンプルなDUNKに、ワッペンをベタベタ貼り付けてあるDIY仕様。

大事なキーワードが出た。DIY。NECKFACEとのコラボレーションDUNKということで、一体何を書けば良いのかと決まらないまま、ここまで書いてきたのだけど、出てきてくれたDIY。Do It Yourself。これこそ、スケーターのアティテュードのバックボーン、屋台骨だと思う。DIYなくしてスケボーなし。

サーファーが陸でもサーフィンを楽しみたいという思いつきで意地になって作ったのがスケートボード。企業やメーカーが「これ作ったら売れる」というマーケティングから生まれたものではなくて、サーファーのDIYで生み出されたのがスケートボードなのだ。そして、長年スケボーは、マーケティング的に成功しなかったというのも、らしくて良いじゃないか。

スケーターならば、とにかくDIYだ。トリック、ストリートスケート、スケートビデオ、どれも、スケーターのDIYで作られたカルチャーだし、デッキ、トラック、ウィール、グリップテープも、みんなスケーターが考えて作ったものだ。多分、学者が作れば、もっと乗りやすくて、オーリーがやりやすいスケボーが作れるんだろうけど、そういうものって大体ダサいから、スケーターに無視されちゃうんだよな。本当にカッコいいものは、「ないなら作る」というDIY精神で作られるものだと思う。後乗りでゴチャゴチャ言ってきても、便利にはなるかもしれないけど、カッコ良くはならないんだ。

NECKFACEのDUNK LOW発売に合わせてリリースされたビデオもDIY精神プンプンで最高だった。

NECKFACEが2012年に描いたランプのスケッチが形になったらしい。やっぱりDIY精神は不滅なんだな。忘れかけている本当にやりたいことは、自分の手でやってみよう。

NIKE SB DUNK LOW NECKFACEは、11月3日発売。

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