DC SHOESのOGシリーズのシューズは、スケボーがやりやすいのか?
DC SHOESのTRUTHというモデルが復活する。
今年2023年が、プロスケーター ジョシュ・カリスがDC SHOESチームに加入してから25年ということを記念しての復活。
TRUTHは、ジョシュ・カリスのセカンドシグネチャーシューズ。ファーストのKALIS OGは、これまでに何度か復活していたし、現代版にアップデートされたモデルも出ているけど、TRUTHは、これが初めての復活。カリスのファンやOGシリーズのコレクターにとっては、待ち望んでいた復活なのだ。
DC SHOESのOGシリーズは、DC SHOESが、90年〜2000年代にリリースしていたモデルを復刻してリリースしているシリーズ。現代的な履きやすさや流行に忖度することなく、当時のファットなシルエットをそのままにしているところが良い。OGシリーズは、ブランドやショップやスケーターとのコラボレーションで出ることがほとんどで、数量も販売店も限られているし、転売で稼げるほどのハイプな人気もないから、本当に欲しい人や履く人しか買わない。だから、リリースのときに手に入れておかないと、二度と手に入らない。
このファットで重たいシューズを履いてスケボーをするというのはどうなのか?トリックはやりづらくないのか?ということで敬遠する人もいるのだけど、なにを言っているのだろうかと思う。90年〜2000年代に伝説のスケーターたちの足元を支えたこの名作シューズは、なんと、スケボーがやりにくいのである。
幾重にも重ねられたレザーと普通のバルカナイズドソールの2倍くらいありそうな厚底のソールのおかげで、デッキの感覚が足に伝わらず、デッキコントロールがやりにくい。すぐにペラペラのスリッポンが恋しくなる。ファットなシルエットは、普通のサイズのパンツとの相性が抜群に悪く、お父さんの靴を履いた子供みたいになってしまうから、XXLサイズのパンツが必須だ。
DC SHOESのOGシリーズは、普通の人が普通にスケボーするという目的から考えるとデメリットしかないシューズなのだ。だから、普通ではないカッコいいスケーターたちが履いている。ブカブカのでかいパンツを穿き、トリックがやりづらいシューズを履いて、涼しい顔して、さらりとトリックを決める。不良すぎてヤバい。不良の美学がパンパンに詰まっている。これがつまりスタイルというヤツなのだ。
なんだろう不良のことを考えていたら胸がバクバクしてきた。DC SHOESのOGシリーズを履いて滑るガチ勢の映像でも見て、心を落ち着かせよう。落ち着いたら、XXLサイズのパンツを買いに行こう。
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