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紫斑病性腎炎とは・・・(指定難病)

IgA血管炎、シェーンライン・ヘノッホ紫斑病、アナフィラクイド紫斑病、アレルギー性紫斑病、血管性紫斑病などと呼ばれる毛細血管や細小血管に炎症が起こる紫斑病から合併症として腎炎(紫斑病性腎炎)

はっきりと原因はわかっていませんが、免疫にかかわるIgAという抗体が関与していると言われている病気。

2012年にアメリカのChapel Hillで開かれた血管炎の国際会議でヘノッホ-シェーンライン紫斑病からIgA血管炎に呼称が変更されました。
全体の約2/3で上気道の先行感染があるそうです。


「紫斑病性腎炎」は、平成27年7月1日施行の指定難病(新規)となりました
告示番号:224
指定難病名:紫斑病性腎炎
https://www.nanbyou.or.jp/entry/4658

になります。(難病情報センターより)

詳細は各担当機関に問い合わせてください

また、紫斑病性腎炎が指定難病となり市区町村によっては、難病福祉手当、難病見舞金などを受給できることもありますので、窓口で確認されてみてください


~紫斑病性腎炎・HSP腎炎~

全身の血管炎の一つで腎臓の組織にも症状がでたもの 諸外国では IgA腎症(ベルジュ病)の全身型とも言われています。

IgA腎症と紫斑病性腎炎 大きな違いは 腎臓限定の症状か全身の症状かの違いです
厳密に言えば 紫斑病性腎炎は小血管炎であるので・・・・・
フランスとかの諸外国だと 同じ疾患に分類されているところもあります
(国内でも 診断される方によっては同じ分類にしている場合もあります)

ただ、IgA腎症の場合には 先行して紫斑が出ませんが、紫斑病性腎炎の場合はかならず先行して紫斑がでます、または前後して出るので、紫斑が出ないものは 紫斑病性腎炎ではありません


IgA血管炎としての症状で毛細血管が脆弱になって出血を起こし、皮膚に紫斑(ブツブツ)がでる以外に、細かい血管で出来ている腎臓の組織(糸球体)にも似たような症状が出てきたために腎炎が起こります。そのため腎炎の所見として 血尿(潜血) 尿たんぱくなどが出ます。 
また、腹痛、関節痛を認めることのある疾患です


アレルギー性紫斑病になっても かならずしも腎臓に症状がでるとは限りませんが、年齢が高いほど合併しやすいそうです。

この紫斑病は子供に多いものですが大人でもかかります 子供>大人
子供でも男児と女児を比べると男児に多いそうです    男児>女児
春や夏よりも 秋や冬に発症しやすいそうです      春・夏>秋・冬

治療に関しては 紫斑病性腎炎もIgA腎症ともに2つとも基本的には同じ治療方法になっています


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