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防災食・備蓄食(コロナ対応を中心とした食料品)…その2 体調不良時向け

現在、COVID-19での第5波のピークを東京や神奈川、千葉、埼玉などでは迎えており、病床稼働率も高くなりベットが逼迫している状態であり、すぐには入院ができない状態です。また、大阪や沖縄などでもコロナの第5波の猛威を振るっており やはり病床数が逼迫しています

そして、病院もCOVID-19対応をしているために、体調不良で救急車を要請してもなかなか搬送先が決まらない、搬送していただけない状態になっています。体調を崩して病院を受診しても、外来での処置のみで入院が出来ずに自宅療法になることも多くなってきます

体調不良が悪い中での療養期間を乗り切るためにも自宅で過ごすための事前準備も必要となってきます

以前から それらの新型感染症や災害に対しても2週間分以上の日常備蓄をしておくようにという呼びかけが政府よりされています

今回は、コロナの感染拡大の面から体調不良などの時にも備えて日常備蓄しておく、購入しておくと良いものを 患者歴が長い私の患者の視点、管理栄養士としての視点から考えてみたいと思います
(栄養士会での災害支援チームでの研修会で学んだ知識も含めています)

過去に投稿より 参考:
防災向けの備蓄品(コロナ対応を中心とした日用品)
https://note.com/hi40chan/n/n02eff85cc71d
経口補水液と手作り経口補水液(ORS)の作り方(2020年8月版)
https://note.com/hi40chan/n/nfcaee1a2a93e

このおはなしは
防災食・備蓄食(コロナ対応を中心とした食料品)…その1

からの続きになります

今回は、主にコロナ感染など体調不良時の面で必要なものをあげてみます
【備蓄する食品についての基本的なポイント(体調不良時)】
【備蓄食品を選ぶ際のポイント(主に体調不良時をメインに)】
こちらは、前回の上記のその1 の中に まとめてあります

【備蓄しておくと良いもの】
一部を再掲をしますが

・体調不良時用の食料品の備蓄については、基本的には、常温で食べられるもの、電子レンジ加熱できるもの、熱湯を注ぐだけで良いもの、封をあけるだけなど調理作業がないもの、若しくは調理作業が簡便なものがお勧めです

・包丁で切る、皮をむく作業などは、発熱など体調不良の時には それにふらつきなどにより手を切るなどの不慮の事故を起こす場合もあり、それらの作業がでる食品はあまりお勧めできません

 上記の条件にあうものでの例を下記に列記してみます

★★★主食系で備蓄しておくもの★★★

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・ごはん(パック入り、フリーズドライ)
・おかゆ・雑炊(レトルト、フリーズドライ)
・カップ麺
・カステラ、マドレーヌ、マフィンなどのお菓子系で主食に近いもの
・ビスケット、クッキー
・シリアル(コーンフレーク)
・パン(食パンやジャムパン、ロールパンなど)期限が長めのタイプ
・うどん、そうめんなどの麺類
      など
味がうすくあっさりとしたもの、さっぱりとしたものが美味しいと感じる場合 味が濃いめのもの、甘いものがが美味しいと感じる場合もあり、その時の体調などにもより千差万別です。
また、冷たいそうめんやうどんなどの麺類の方が、熱がある場合にはご飯やパンよりも食べやすいことも多くあります

味覚が鈍くなる、特定の味だけ強く感じることなどの症状が出ることもあるために 色々な食品を少しずつ備蓄しておかれると無難です

ただし、消化が悪いラーメンは胃腸にも負担がかかるのであまりお勧めはできません

◆◆◆飲み物系で備蓄しておくもの◆◆◆

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・インスタントみそ汁、すまし汁
・野菜ジュース・トマトジュース
・果汁のジュース
・牛乳
・スポーツドリンク、スポーツ飲料系のゼリー飲料
・経口補水液、経口補水液系のゼリー飲料
・お茶類(麦茶、紅茶、日本茶など 無糖・加糖問わず)
・ミネラルウォーター
・茶葉類、粉末飲料
      など

甘い飲み物、甘くない飲み物、塩味のある飲み物など 様々なタイプのものを揃えておかれると 味に飽きも来にくいですし、特定の味が辛い時等にも対応が可能になります

経口補水液やスポーツドリンクが苦手な場合には、みそ汁などの塩分を含むものと甘いタイプの飲み物を飲んだり甘いものを食べたりし、そこに普通の水分を追加するだけでも、塩分や糖分、水分の補給もできますので、経口補水液やスポーツドリンクにこだわる必要はありません
体調に合わせて飲み物は選択されてください

♥♥♥おやつ系♥♥♥

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・ゼリー・プリン・ヨーグルト
・アイスクリーム・アイス・氷菓
・果物(バナナや葡萄、みかん缶、桃缶など)包丁を使わなく良いもの
・果物(オレンジ、りんご、キウイなど)切ったり皮をむく必要があるもの
・○○インゼリーのようなゼリータイプの飲料
・○○メイトみたいな栄養補助食品、そのゼリー飲料
・ゼリーの素、ムースの素
・あめ、タブレット
・ドライフルーツ
      など

冷たく口当たりがよいものだと、発熱している時や体力を消耗しているときでも食べたすいものになります

オレンジやリンゴ、キウイなどの皮がある果物のの場合には 包丁で切る、皮をむく作業などが必要になってきますので、発熱など体調不良の時には、特に手元がおぼつかないこと、立ち眩みやふらつきなどの症状が出ることもあるため、それにより手を切るなどの不慮の事故を起こす場合もありますので、取り扱う時には十分に注意をされてください
包丁などの刃物を使用する場合には、カットして切るだけ、スプーンで掬える程度の断面をつくるだけなど、できるだけ切る作業が少なくすることをお勧めします
(皮がある果物の方が保存できる期間は長くなりますし、発熱しているなど体調が悪い時には、食が進みやすいので備蓄面からはカットフルーツよりもお勧めできる食べ物でもあります)

飴やタブレットなどがあると 喉の痛みがあるときにやわらぎます

画像の左上にあるようなタイプの氷菓も比較的に食べやすいものにあります

▶▶▶おかずや調味料系▶▶▶

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・卵豆腐や茶わん蒸し
・豆腐
・チーズ
・魚肉ソーセージ
・カット野菜
・漬物類
・レトルト食品(親子丼、シチュー類、煮豆、野菜の煮物など))
・缶詰類(魚、肉、野菜、総菜、豆類など)
・ふりかけ
・ゆかり粉、梅干し
・ジャム
・レモン汁
・塩、しょうゆ、酢、ドレッシング、ポン酢などの日常での調味料
・砂糖
     など

調味料系は味を調整をするのにも使えます
砂糖と塩は、経口補水液を手づくりする場合には必要な材料になります
魚肉ソーセージは常温保管できますし、やわらかいのでそのままで食べて美味しいですし、スープなどの料理の中に入れてもおいしくいただけます
卵豆腐は、だしで塩味系の味なので、甘いものに飽きたときなどにも食べやすい食品ですのでお勧めです
サラダ用のカット野菜だと冷蔵庫から出してそのまま食べることができるのでお勧めです

【まとめ】
簡単に列記すると上記のようなものがお勧めできます
基本的には、食べたいと思える食品を無理のない範囲で。少量でもいいので食べてください。
少なくとも水分(塩分系・糖分入りのものを含めて)だけはしっかりととって脱水症を起こさなようにされてください
体調不良は非常に長期に及ぶものではないので、とりあえずは食べらるものを少量でも食べたり、飲んだりするという形を優先してください 
短期間ですので、栄養を重視よりも食べられるものを食べるという形が体力の消耗も防げます


画像は、自宅にあったものを撮影してみました

次回以降、もう少し、具体的に症状別の注意点などまとめてみたいと思います



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