コロナ対応を中心とした食料品など)…その10(自宅療養向けの初期備蓄品…発熱、熱が高い時のこと)
現在、COVID-19での第5波のピークを迎えて、首都圏、東海地方、関西圏、九州、沖縄など まだまだ全国に猛威を振るっている状態です
そのために、病院もCOVID-19対応をしているために、何らかの体調不良で救急車を要請してもなかなか搬送先が決まらない、搬送していただけない状態になっています。体調を崩して病院を受診しても、外来での処置のみで入院が出来ずに自宅療法になることも多くなってきます。
まだまだ、第5波は続いていますので、少しでもCOVID-19の変異株からの感染を予防する対策をしていくことも大切です
体調不良が悪い中での療養期間を乗り切るためにも自宅で過ごすための事前準備も必要となってきます
コロナに感染すると発熱もありますが、それ以外の症状として「咳」や「痰」、人によって「下痢」、「味覚障」や「嗅覚障害」などが出る方
今回は『発熱時(熱が高い時)の食事』について管理栄養士の視点から考えてみたいと思います
~~~発熱時(熱が高い時)の食事について~~~
発熱がおきて体温が1℃上昇すると基礎代謝約13%上昇し、たんぱく質の分解は健常時に比べて約2倍になり、ビタミンの損失も増加します
発熱がおきると基礎代謝の亢進、たんぱく質の分解促進、水分欠乏による脱水、電解質の濃度変化、消化能力の低下、食欲の低下などの変化が起き、体温が高くなるほど体力をより消耗させてしまいます
●熱が高い時には、摂取エネルギーを増大させてることが必要になります
体温が上昇すると それにともない消費エネルギー量も増大します
その状態が長く続くと体力も低下してしまいますので、しっかりとエネルギーをとることが大切になります
アイスクリームやシャーベット、ゼリーやムース、ヨーグルト、プリンなどのお菓子、砂糖入りの飲料などで糖質をメインに補給すると腸への負担は比較的に軽くなります
●口当たりがよく消化によいものをとるように少しずつ
発熱時には、食欲が低下し、消化・吸収能力も低下します。流動タイプのものややわらかいものにすると、食べやすく消化もよくなります
ジュースやスープ、牛乳や乳腺品はもちろんのこと、刺身や豆腐、卵豆腐、サラダ、果物、うどんやそうめんなど冷たいものだと熱が高いときには美味しくたべられます
●たんぱく質、ビタミン、ミネラルの補給をするようにする
熱が高い状態つづくなど発熱が亢進すると、たんぱく質の分解もすすみ、ビタミンやミネラルの必要量も増大し、水と電解質のバランスが崩れることもあります
食事を流動タイプのものにすると、水分の補給は優れていますが、たんぱく質やビタミン・ミネラルが不足するようになってきますので牛乳や乳製品、卵を含むもの、果物など、スープやポタージュやシチューなどおかず系の汁物を積極的にとると同時に、果汁やスポーツドリンクやカロリーメイトやメイバランスなどの濃厚流動食を利用することもお勧めできます
●水分をしっかりとるようにします
脱水症状を防ぐためにも 果汁、ジュースやスポーツ飲料、汁もの、お茶などの水分もしっかりととるようにします
経口補水液やスポーツドリンクが苦手な方の場合には、画像にあるようなパック入りのゼリータイプでのものの方が、液体タイプよりも飲みやすいことが多いですよ
脂質(油分)が多いと消化能力も低下しており、腸に負担がかかるので、脂質は乳化された油(バターやマヨネーズ、生クリームなど)を利用する方が腸への負担は軽くなります
食欲があれば積極的に食べることは大切です
熱が高くなると食欲が落ちてしまいますが、少しでも冷たくひんやりと口当たりがよいものなどで食べられそうなものがあれば、食べるように心がけてください
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