イトウヒロユキ

日本や世界の都市計画、インフラ、環境、気候変動、政策などの情報、提言、アイディア、イン…

イトウヒロユキ

日本や世界の都市計画、インフラ、環境、気候変動、政策などの情報、提言、アイディア、インスピレーションを発信。

最近の記事

首都機能移転を再検討すべき理由

90年代に盛り上がった首都機能移転の議論。当時、栃木・福島地域の白河周辺が最有力候補とされていたが、結局実現されず今日に至る。大地震が警戒される最近、改めて思う。日本には首都機能移転が必要であると。 なぜ首都機能移転が必要か 災害リスク分散 災害はいつどこで起こるかわからない。常に備えが必要である。東北、熊本、能登半島など、最近震災の被害にあった地域は、日本全体で復興をサポートしてきたが、首都圏が被災した場合、それ以外の地域で首都圏を支えることができるだろうか。日本の人

    • 国会を「サミット方式」にしてはどうか

      以前から、「国会」の仕組みを改善すべきだという考えを持っている。 基本的に国会ではさまざまな諸問題に関する国家としての決断を行う場である。しかし、現状のやり方は果たして最も機能的、効率的、効果的なやり方だろうか。国家の重要な方向性を議論し、検討し、決定するために、もっと良いプロセスがあるのではないかと私は考えている。 例えば、G7やG20、気候変動枠組条約などの締約国会議(COP)の国際会議のような「サミット方式」を国内で採用してみてはどうか。 各地域が順番に、あたかも

      • 203X年 日本連邦の設計図(3)自治の復活と参加型民主主義

        都道府県はどう再編すべきか前回の記事で日本は連邦制に移行し、「州」を設置すべきと書いた。それぞれの「州」は国交省か環境省などの霞ヶ関の中央の行政機構が各地方に設置してある「局」を中心に再編すべきであると主張した。連邦制は「都道府県合併」を前提としている「地方分権」や「道州制」とは異なると述べた。 では、もし仮に連邦制が実現し、「州」ができたとしよう。その場合、都道府県はどうすべきか。この章で詳しく解説したい。 都道府県のあり方については、「州」の状況に合わせて柔軟な対応と

        • 203X年 日本連邦の設計図(2)行政機構を「機能」から「地域」に再編

          連邦制とは日本は連邦制を導入すべきだと考えている。 そもそも連邦制とはドイツ、スイス、オーストラリア、カナダなどの国が採用している制度だ。 連邦制を採用した背景はそれぞれ異なるが、複数の国家や地域が合併して国を形成したケースや、多言語や多民族が共存する国家で採用されるケースが多い。 連邦制を採用している国では、中央政府(連邦政府)の役割は国防や外交など国際的な業務に限られている。 一方、地方政府や州政府が強い権限を持ち、幅広い業務を担っている。権限が地域的に分散してい

        首都機能移転を再検討すべき理由

          203X年 日本連邦の設計図(1)日本がとるべき国際的リーダーシップ

          はじめに昨今の世界情勢は混沌としている。 長期化するウクライナ戦争に加え、2024年はガザ紛争が勃発、ついにはイランがイスラエルに攻撃を始めた。 戦争を継続しているロシアはついに経済的に疲弊し始めたように見える。高齢になったプーチンから後任への後継はスムーズに行われるのだろうか。ソ連崩壊の二の舞になる可能性すらあると思う。 アジアに目を向けると、中国と台湾の小競り合い、朝鮮半島の緊張が日に日に危機感を高めている。 爆発的な成長を見せていた中国はここに来て経済危機に陥っ

          203X年 日本連邦の設計図(1)日本がとるべき国際的リーダーシップ

          中部空港アクセス増強+東海道新幹線バイパス(北陸新幹線米原ルート)案

          2005年に開港したセントレアこと中部国際空港。 最近では2本目の滑走路の建設が検討されており、空港アクセスの増強が検討されているようです。 そこで、私のアイディアを皆さんにシェアしたく、ブログに書き込むことにしました。 これは単なる広範囲からの空港への鉄道アクセスを増強するだけでなく、三重新幹線の実現や東海道新幹線のバイパス機能として北陸新幹線米原ルートの実現にも寄与するアイディアです。 将来的には羽田・中部・関空のスムーズな空港間移動を可能とし、東海道ベルトと四国

          中部空港アクセス増強+東海道新幹線バイパス(北陸新幹線米原ルート)案