2週間で受かった看護師国試勉強
こんにちは、こんばんは
今回は表題の通り看護師国家試験についてお話しできれば、と思います。
学生時代の体たらくな私の様子をお話することになりますので、色々ツッコミながらお読みいただければ幸いです笑
さて、私は国家試験の2週間前に勉強を始めました。
今思い返すと試験に合格したから良かったもののよくもそこまで勉強しなかったなぁと、ここまでくると関心まで覚えます。笑
ここからは、簡単に次の流れでお話しします。
1.学校としての国家試験対策と私
2.私の勉強方法
1.学校としての国家試験対策と私
私の学校では、領域別実習の開始と同時に国家試験対策を意識した勉強を開始していました。
領域別実習は、大学3年の夏から始まりました。
その頃に先生方より『医学書院 系統看護学講座 解剖生理学 ワークブック』の配布があり、ゼミ毎で解くようにと指導がありました。
その頃の私は、実習の事前学習・テスト・アルバイト…時々遊び、とワークブックは一切やりませんでした。
国試は、まだまだ先のことだし、なんとかなるだろうと思ってのらりくらりとやり過ごしていました。
勿論、ゼミの先生からは催促のメールが届いたり、国試対策の先生からは熱い御指導をいただいたりもしましたが、何処吹く風…
その頃の私には全く響きませんでした。
周りの同級生は、2・3回ワークブックを解いていました。
いよいよ大学4年になり、最終学年となってからは実習・就職活動・国試対策とこれまでに感じたことがないほどのストレスを抱えました。
多量のストレスを抱えた私は…………
全てから逃げました。
所謂、逃避です。
実習では、事前学習を止め
就活では、説明会に参加せず
国試勉強では、徹底したふて寝
目も当てられません。
そんなことをしている間にも、時は待ってくれず、毎月の模擬試験や国試対策勉強会…
国試勉強でふて寝をかましていた私は、当然得点率が低く校内順位も下から数えた方が早いくらいでした。
大学4年の夏になり、学校では最終学年を対象とした外部講師の勉強会が開催されました。
その頃になると校内でも何となく誰が上位になるとか、下位になるとか生徒の間でわかり始めていました。
先生方より、校内で下位になる人は上位の人の足を引っ張る存在だから受験資格を与えない、という御話が勉強会の度にありましたので、校内で下位になった人に対して風あたりが強くなっていました。
しかし、風あたりが強くなってもびくともしない寸胴の私。
寧ろ、ここまできたらもう勉強せずに国試を迎えてやるという想いが強くなっていました。
そして、秋
とうとう、国家試験対策の先生方による勉強会が開催されることとなりました。
勉強会に参加できる条件は、
①参加したい方
②模擬試験の校内順位が下から数えて10人以内
③模擬試験の必修問題が45点未満
私は、数少ない睡眠時間を削りたくなかったので、模擬試験当日に1時間早起きして過去の必修問題を解いていました。
結果、点数は45点。
ギリギリセーフでした。
睡眠時間が守られた私は歓喜に包まれていました。
毎月模擬試験がありましたが、当日に必修問題を解くだけ、という方法でなんとか乗り切っていきました。
そして、冬休み
当時接客業のアルバイトをしていた私は、クリスマスに年末年始と稼ぎまくりました。
そして、1月最後の模擬試験後…
その年国試を受ける学生が集められ、先生方より叱咤激励を受けました。
その時に、先生より受けた言葉がとても印象に残っています。
「資格を得られなければ、この4年間は無駄な時間を過ごしていたことになります」
賛否両論あると思いますが、何故か私は妙に納得がいきました。
確かにそうだ、と。
今の私からすると何を今更…と呆れてしまうのですが、それが私の転機になったように思います。
そんなこんなで国家試験対策勉強を始めることにしました。
2.私の勉強方法
カレンダーを見てみるともう2月
正直、終わった…と思いました。
今まで何をしていたんだと自分を責めました。
でも、もうそんな時間もありません。
当時、私の平均得点率としては
・必修問題 7.5割
・一般問題 4割
・状況設定問題 3割
一般的に看護師国家試験で合格する為には、以下の得点率が必要とされています。(看護ルーより)
・必修問題 8割
・一般問題+状況設定問題 6〜7割
よって、2月1日時点の私の得点率では到底合格には届きません。
絶望的でした。
確実に合格をものにする為に、私は2点に着目しました。
①必修問題は合格点数が確定している
②状況設定問題の配点は一問2点
必修問題は、毎年合格得点率は8割と確定しており、8割獲得できなければ他の問題の得点率が良くても不合格となります。
また、状況設定問題は1問正解すると2点獲得できる為一般問題を2つ正解するよりお得です。
と、まぁ恐らく先生方がきっとこれまでお話ししてくださった内容と同じ部分に気づきました。
とにかく、時間がないので一つ一つ丁寧に問題を解き解説を読む余裕はありません。
そのため、国試までにたくさんの問題を解くことにしました。
まず、私の効果的な勉強方法について考えました。
私は大学受験の勉強をした経験から、
・音楽や人の声がする場所よりは無音で1人で勉強する方が記憶に残ること
・エピソード記憶で物事を覚えていること
この2つが特徴だと考えました。
そして、細かな勉強内容の対策を立てました。
必修問題の獲得に対しては、移動時間に『成美堂出版 これだけ覚える 看護師国試必修問題』を解くこと、1日2時間は必ず『照林社出版 看護師国試 必修問題完全予想550問』、『メディックメディア出版 クエスチョン・バンクSelect必修 看護師国家試験問題集』といった必修問題集を解くことにしました。
一般問題は、『成美堂出版 看護師国試これだけ覚える一般問題』を移動時間に解くようにしました。
それだけでは、合格点に届くことは難しいと考えた私は『医学書院出版 看護師国家試験問題集』の『「過去問題」「模擬問題」』を繰り返し解くことにしました。特に状況設定は、解説まで目を通すようにしました。
この医学書院の問題集の特徴としては、領域別に問題が分かれているので、自分の弱点がわかります。
一般的な国家試験勉強としては繰り返し同じ問題を解くことは、結果として解答を覚えるだけとなってしまう為、タブーとされていますが、私は自分の知識の傾向を知りたかったのでまず3回解答をしました。
また、同じことの繰り返しで飽きてしまった際には、『東京アカデミー編者 看護師国家試験高正答率過去問題集 でた問70%』を解くようにしました。
必修問題・一般状況設定問題を解く際には、問題の横に○×△の記号のどれかを書くようにしました。
意味としては、
○:自分の解答に絶対的な自信があるもの
×:どれだけ考えても全くわからないもの
△:曖昧な記憶なもの、迷ったもの です。
この方法で解答をすることで、解き直しの優先順位がつく為、移動時間が少ししかない時や勉強に飽きてしまった時に解き直すのが楽になります。
解き直しの優先順位としては、
優先順位1:解答時には○をつけたけど、
誤った解答であったもの
優先順位2:解答時に△であったもの
優先順位3:解答時に×であったもの です。
理由のポイントとしては、知識の定着具合です。国家試験まで2週間もない為新しい知識をゼロから入れるのも、解説を全て読み込むことも難しいと考えました。
そして、それぞれ一通り解答を終えた際に問題集をみると自分の弱点になる領域(誤った解答が多い領域)が可視化されるようになりました。
自分の弱点となった領域は、私の場合5科目ほどありとても時間が足りません。その為、『さわ研究所 これで完璧!看護国試必修完全攻略集』『さわ研究所 これで完璧!看護国試過去問完全攻略集 13分冊』を使用し、プラスでお金を払ってさわ研究所の視聴覚教材を活用しました。視聴覚教材内容としては、問題集の解説です。エピソード記憶の私にとっては、とてもわかりやすく思いました。
1日のスケジュールをまとめると、
6時 起床
6時10分 家を出発
電車バス移動(必修問題を解く)
8時 学校到着
(朝ご飯食べながら好きなことをする)
8時30分 自習室で勉強開始
(午前中は必修問題、さわ研究所の視聴覚教材をやる)
集中力が切れたら(周りのことが気になったりしたら)音楽を聴いたりおかしを食べたりして5分休憩
12時30分 お昼ご飯
13時15分 自習室へ戻り勉強再開
(午後は一般状況設定問題をやる)
20時 自習室での勉強終了
電車バス移動(一般問題解く)
22時30分 帰宅
(帰宅後好きなことをしていいが、23時50分までに寝る準備をする)
0時 就寝
以上のような方法で勉強を行い、最終的には必修問題集を少なくとも4回、一般問題を5回状況設定問題集を6回解き直しました。
何度解いてもわからない内容は、さわ研究所の視聴覚教材だけでなく、YouTubeの『ゴロー/イラストで学ぶ体の仕組み』というチャンネルを見て理解を深めました。
その際に、イラストを付箋に描き『メディックメディア出版 看護師・看護学生のためのレビューブック』に貼っていつでも復習できるようにしました。
そして、国家試験当日…たくさんの人がいて圧倒されました。周りは問題集と睨めっこしている人ばかり。なんとなく私も問題集を開いていみましたが、集中できず諦めて好きな曲を聴いて会場が開くのを待つことにしました。
会場が開き入ってすぐに目に入ったのは、見たこともない数の机と椅子。それだけで威圧されるような感じがしました。
自分の席に座りこれまでのことを振り返りながら心を落ち着かせました。
そして、試験開始。
何問か見たことがない問題がありましたが、手応えがありました。3回通り見直しをして時間を見てみるとまだ時間に余裕があったので、マークシートの付け間違えが無いか確認をしました。
あまりに見直しをすると、合っている解答まで間違えているような気になってしまうので、見直しは必要最低限にしました。
試験が終了し、安堵と早く解答速報が見たい気持ちでいっぱいでした。
焦る気持ちを抑え、帰宅後ハラハラする母を横目に丸をつけると、結果は
必修問題 8.5割
一般状況設定問題 7割超え
合格範囲内でした。
その後、正式な合格発表まではハラハラドキドキでしたが、特に点数は変わらず予想していた通り合格。
これで晴れて私も看護師となることができました。
ここまで長文を読んでいただきありがとうございます。
私は脳神経外科・神経内科を経て腎臓内科で病棟ナースをしています。
看護師になってから大変なことも多いですが、国家試験勉強をしたあの2週間のことは忘れられない期間となりました。後輩の皆さんには、私のようにならない為にこの記事を活用していただけると幸いです。
これを読んでいただいている皆様が看護師になることを願っております。
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