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DMCC2022/出雲編

作ってみたはいいけど、なんとなく使いあぐねていたオリジナル測量野帳。

ほんとはKYUSONEKOKAMIにしたかった

筆記具に左右されない書き心地の良さ、測量用とあって耐久性に優れ、お財布に優しい価格設定。カスタマイズの自由度も高く、実質無料の大好きアイテム。

思い切って使い始めたのが2020年わるあがきの頃。いわゆる『遠征記録』があってもいいんじゃないか?普段使いの手帳に記録していた「遠征」に関する部分を抽出してみることにした。

なぜ今のご時世にアナログなのかって、私の場合は『スマホはもはや俺の臓器』だからこそ。どんな時も最大限に、その威力を発揮してほしい。可能な限りの電池の温存を筆頭に、書くことでより物事を把握しやすくなる自分の体質然り。低スペックな脳内メモリーを外部委託する利点もある。

デジタルのスピード感、利便性は理解しつつも、自分の手でページを開き、好きな時に好きなだけ好きな瞬間を思い出すために、のんびりアナログを楽しむ時間も大好きだ。

DMCC2022の詳細が出た時、地元FADがあることに歓喜すると同時に、目を見張る地名があった。

DMCC2022 Dousite Mo Chihoude Concertshitainja 2

以前、友人と旅行を計画していたパワースポット「出雲大社」、一度は乗ってみたいと話した寝台列車「サンライズ出雲」。もしや時は来たんじゃないか?得意の都合のいい解釈で、後先考えることなくチケットを申し込んだ。

Have a nice trip with Good Music。箔押しの文字にしびれる。絶妙なタイミングで、トラベラーズノート2022年限定モデルが届いた。

てか、このテンプレ使いたい・・・!
勢いあまってカッターを新調。どうしてもっと早く使わなかった?最強の道具に出会えた。書き損じても問題ないよう筆記具はフリクション一択。

で、こうなりました

2022/6/15 仙台Rensa 表紙

基本的な流れは、
①計画:既に決定している事項を記入
②必要事項:経路や宿、行きたい場所を順次記入
③ライブの感想なり観光の写真なり、結果を追記することによってログ化する、の三部構成。

2022/7/11 名古屋ダイヤモンドホール表紙+追記

なぜセットリストなのか。

ツアー中のネタバレを避けるがあまり、あとから見返しても何の曲について訴えているのか、自分でもよく分からない。そこを補うためにはセトリが必要不可欠。これで「いちいちパニクった」の答え合わせができる。仙台は良いDJとピクピク、名古屋は御法度だった。

さて、今回新たに加わったフォーマットがこれ。

別冊付録だった鉄道模型運転用 業務行路票用紙。一目惚れだった。

日をまたぐのは夜行バスを利用するため。と同時に、必ずしも行き帰りが同じ経路とも限らない。

ところで私は、箇条書きを一見して理解するのが苦手だ。既出の通り、野帳は典型的な箇条書き。記録としては有効だが、把握の意味では少し事足りていなかった。

で、こうなりました

長野Club Junk Boxの行程を元にしたサンプル

計画の全貌を見渡すには、どうしたらよいか。この日、午前中は仕事をしていた。職場からの最寄り駅に、最低でも何時に到着すれば間に合うか。帰りは2パターン、終演時間によって①になるか②になるか、どのくらいの時間差で帰宅できるか、一目瞭然となった。

綿密に記入しておきながら、あくまでも目安。この通りに動くのではなく(もちろん動いても良し)、あと〇分あるなら、お店でご飯を食べられるな。ちょっと余裕ないかも、お弁当でも買おうかな。この時間に帰れるなら、〇時間は寝れるな。
余白に思いを馳せるのは楽しい。

写真を切り貼りしたり、色を使って華やかに仕上げるのも、きっと楽しいだろう。そこまで尽力しないのは、恐らくは目的が目安であること。ぱっと見で分かる記憶の記録であれば充分なこと。誰かに見せるものでもなく、あくまでも個人的な把握ツールゆえ、無意識に簡素化を求めてるのかもしれない。鮮やかで煌びやかな記憶は、このノートではなく私の頭の中にある。それを落とし込めたら、どんなものが出来上がるだろう。

今ツアー最大の目的だった出雲行きは、行きは横浜→出雲市、帰りは米子へ移動してからの横浜だった。拙いネット検索を駆使するものの、自分の構想に見合う情報がなかなか見つからない。公式だと思ったら、よくできた私設サイトだったり、情報が最新でなかったり。

どのパターンが一番お得か書き出した
こんがらがってまとめたけど、結局よく分からない

で、こうなりました

●乗車券を通常価格にするか、往復割引にするか
●寝台タイプ違いで、どれだけ値段に差が出るか
●帰りに早割21とぷらっとこだまを使うとしたら

検討するポイントが何個もあったがための苦肉の策は、フローチャートで解決。書きながら頭の中を整理した。

サンライズ出雲は、特急券+寝台券+乗車券の3つが必要だが、特急券+寝台券は出発の1ヶ月前にインターネットから予約することができた。日にちによっては即完と聞いていたので、これが取れるかどうかが肝だった。

601kmを超えると、乗車券の往復割引が適用されることは分かった。行きは出雲市下車、帰りは翌々日に米子から乗車できるのかどうか。ここだけがどうしても分からなかった。インターネット予約した特急券+寝台券は、新横浜駅でしか発券できないため、そのついでに窓口で確認することにした。

※サンライズ出雲に乗車するのは「横浜駅」だが、e5486で予約した乗車券は「新横浜駅」でしか発券できないという、まさかのトラップあり。横浜乗車の皆様、なにとぞご注意を!※

時間をかけて調べて下さったこと、何度思い返しても感謝の気持ちでいっぱい。憶測でしかなかった旅程が、問題なく遂行できることが分かった。こうして準備は整った。

開催できた出雲。開催できなかった米子。
出雲では、ライブハウスで偶然近くいた、初対面の皆さんと意気投合。米子では、ずっと一緒に観ようと約束していた友達と観光。なにもかもが両極端で正反対な現実。そのド真ん中にはキュウソネコカミの存在がある。彼らなくしては出会えなかった人であったり、景色であったり。

そこまで夢中にさせる魅力。それに無我夢中な自分。未だ見ぬ明日への期待に、本能的に突き動かされること。どうせやるなら全力で楽しみたい。不安定な世の中に辟易してる暇がない。

射手座の私にとって、手帳とは、
なるほど、冒険の書。たしかに、冒険の書。

無印良品パスポートメモ+iNSPiC リフィル充填完了!

私の冒険はまだまだ続く。

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