![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123540075/rectangle_large_type_2_36b689a22279fef91d4beb9ca06ce7d3.jpeg?width=1200)
よるは詩集が待っている
地上に出ると、駅周辺の食べ物屋さんには長い行列。
坂を少し上がると知らないギャラリーがある。
躊躇っていると思われたくないので、すぐに中へ。
昼下がりの雰囲気にはこれかな。
![](https://assets.st-note.com/img/1701651865436-FDnFOHraIM.jpg)
坂をさらに行くと子どもたちが通った小学校。
日曜に中から歓声が聞こえる。
坂の上の方には渋めの器があるお店。
![](https://assets.st-note.com/img/1701652301291-lzJS8Oqb0o.jpg)
道を右に折れる。
お寺が多い。都会では珍しく修行僧が沢山いる寺院がある。
ここは不思議と空間が広いので娘が小さい(頃、自転車の練習をした。
その小さな背を見つめた記憶。胸がざわつく。
細い路地をとおり、坂を下る。
そこは小さな本屋や雑貨屋さんが増えたエリア。
感じのいい雑貨屋へ。
先に居た青年と女性店主が話している。
「まるで映画のシーンを見ているみたいです。詩のことばから…」
その青年は詩人のようだ。
軽い嫉妬と羨望をおさえて、本を眺めはじめる。
「あら、この表紙はもしかして!」
![](https://assets.st-note.com/img/1701653823586-azLkT0FxTt.jpg)
それは sunny boy books で見かけ手に入れるか迷った作品集と同じ絵。
不穏でありながら親しみのある石版画。オールスターも気になる。
おだやかな店主と他愛のない会話。
休日、この町の住人は普段よりいっそう、ひっそりと暮らしている。
子育てしながら暮らした町。
そしてちょっと気になる小さなお店たち。
それでじゅうぶん心は休まる。
ふたたび足は地下へ。
よるは詩集が待っている…
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?