毎日見てるはずのモノが描けない理由
車を30秒で描けと言われた。
なんか変なものができあがった。
先生:どうして毎日見ているはずの車を描けないの?
ぬーみん:どうしてだろう…
次にコアラとシロクマを描けと言われた。
コアラ
シロクマ
犬みたいなよくわからないものができた。
先生:じゃあぼくのいう通りに描いてください。
コアラ
シロクマ
ぬーみん:似た!!そうか、特徴が捉えられてるから似るんだ。
先生:いちいち資料見て描くのはだるくないですか。頭に思ったものを描けるようになると楽ですよ。
絵の先生のお話と、私が考えたこと
それから先生は印象の話をした。
印象は主観。ものを見た時にどう思ったか。
絵が上手い絵と良い絵は別。良い絵は「印象が良い絵」
造形をなぞるのではなくて、頭にある印象を絵と一致させる。
絵を見て感動するのは、絵が上手いのではなくて、描いた人の感情が絵から伝わってくるからだ。
私は画力がなくて悩んでたけど、印象の一致なら練習すればできるかもしれない。というか、できるようになりたい。ただ見て描くだけの絵の練習より、印象の一致は楽しそう。そう思うのは私は漫画家で、伝えたい感情がたくさんあるから。
車がうまくかけなかったのは、車の印象ないからだ。
車に興味がない。ペーパードライバーだし、車はどちらかといえば苦手。
苦手意識は関心を閉ざす。
興味をもって、主体的にものを見ないと観察できない。
車に印象を持たないと、ずっと車の絵は描けない。
車以外にも、無意識に興味を閉ざしているものはないか?
なぜ流行りのものに関心をもたないのか?
流行っているものを見て、大衆が求めるものをみつける。
自分のものさしを持ってものを見る、印象を描く。
毎日見てるはずのものが描けない。
普段どれだけ自分がぼーっと生きてるか気づかされた。
漫画は世の中を写しとることなのに、見ることも自分で考えることも放棄していた。
考えるのはエネルギーがいるから。
毎日youtubeを流し見する暇があったら、自分自身でものを見ないと。
先生の話はどれも深層心理を突いてきて、奮い立たされるような気持ちになった。
先生の添削
先生にこの前描いたニワトリの漫画を見てもらった。時間が押していたが、奇跡的に最後みてもらえる機会があった。
・絵に関して
背景の大袈裟さが足りない。
背景の情感が少ない。読み取れる情報が少ない。
背景の指摘は、編集者の方からも言われてきた。
「結婚してから同じ布団で寝てません」は背景で生活感を演出した。実際に住んでいる部屋を観察し、できるだけ漫画に取り入れた。背景から「セックスレス」を感じて欲しかった。
「琴線に触れた時の反応、表情パターンをいくつか作るといい」とも言われた。喋らない受動的なニワトリを主人公に持ってくるなら、研究した方がいいなと思った。
・ストーリーに関して
エンディングが決まっているなら、ラストシーンから描くのもいいと言われた。モチベーションの維持にもなるし、ストーリーの大軸が決まりやすい。
佐渡島さんからは「出来事の羅列になっている。主人公は誰で、どう変化していくのかが描かれていない」とも言われた。
事実自分で描いているのにも関わらず、誰が主人公なのかラストシーンはどうなるのか、決めきれていなかった。そういうことが漫画からわかってしまうんだ。もう一度伝えたい感情と、企画を練る必要があると感じた。
今後の課題
絵の先生の講座を受けて、今後の自分の課題を見つけた。
・背景5分間スケッチ
毎日自然を観察し、どんな印象を持ったか言葉にする。
曇った日なら、気分が悪い。晴れてる日は、元気になれて嬉しいとか。
毎日頭にのこった風景を、絵に起こす。
毎日続けるために、5分の時間制限をつくった。
・動物50体暗記
動物の描き方を50体覚える。動物園に行き、観察して特徴を捉えて、家に帰ってから見ないで描く。特徴だけじゃなく動物の印象も、絵に起こせるようになりたい。
動物は好きだから、単純に描けるようになりたいし、50種類の性格を作るのは楽しそう。
15体まで覚えた。
なかなか似ないし、観察するのは超疲れた。体力的に1日10体観察するのが限界だと感じた。やってるうちに観察力も鍛えられるのかな。
動物園でのスケッチ。特に難しかったシカ。
描いていて楽しかったラマ。
・感想の言語化
毎日見たものの感想を言葉に起こすチャレンジ。コルクラボのDiscordで書き込みをしています。これがまた難しいのです。。。でもめげない。がんばる。
・伝えたい感情の再確認
山田ズーニー先生の本を読む。
問いを増やす。
自分の伝えたい感情を一文で表す
伝えたい感情に沿った企画を寝る
主人公を決める
じっくり取り掛かろうと思う。
※コルクラボマンガ専科、コルクアートクラス第一回目の授業の振り返りです。
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ではまた更新します〜。
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