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オタクにとっての天国だった

4月12日。「名探偵コナン 100万ドルの道標」の公開日である。

名探偵コナンといえば、国民的漫画・アニメ。さらには、ここ最近の映画も大人気。
私もコナン大好きでコミックスは毎回買っているし、映画も毎年すぐにみにいっている。

映画はずっと一緒に見にいっている友達がいるので、今年もそのつもりだった。

しかし、今年は違うかもしれないとある発表を見て思った。
それは「試写会を一切行わない」という発表である。

「怪盗キッドにフィルムが盗まれた」というなんともファンサービスのある告知だったのだが、どうやら今作では原作で明かされていない秘密が明らかになるため、ネタバレ防止の目的で試写会を行わないらしい。

この発表を見て私はすぐに思った。

「これ、早く見ないとネタバレくらっちゃうよね?」

ネタバレに配慮してくださった映画関係者の皆様にはとても感謝しているのだが、これはSNS上の化け物たちの格好の餌食になってしまうかもしれない。

最近は漫画のネタバレ、早バレがSNS上に溢れており、コナンの映画に関しては、「映画の犯人の名前と写真をプロフィールに設定してコナン関連のtweetにコメントする」といった下衆い行いも知られている。

それでなくても周りにいるコナンファンや映画を見た友達からうっかりネタバレされる可能性だってある。

私は公開してすぐに映画を見に行かねばと思ったのであった。

そんなことを考えていた時、ある一つの選択肢が頭に浮かんだ。
最速上映だ。

最速上映とは、公開日の0時、つまり日が変わったと同時に上映する回のことである。
人気作品で行われており、コナンもここ最近では毎年のように行っている。

これならネタバレを喰らう心配もないし、世界で一番最初の上映回で観れるなんて幸せすぎる。
働き始めたらなかなか行けないだろうし、体力に余裕のある今しかない。

そう思って最速上映に参戦することを私は決めた。

ごめん友達。2回目でも一緒にいこう。


参戦を決めた私に待ち受けていたのはチケット争奪戦である。
上映の3日前くらいから最速上映回のチケットが販売されるのだが、劇場によってはあっという間に席が埋まってしまう。
せっかくみるならいいとこでと思い、日付が変わる10分前くらいからパソコンの前に待機していたのだが、ここでしょうもないミスをしてしまう。

なんと上映日を間違えていたのだ。

「サイトを開けたのにコナンの最速上映の回がないじゃん」とか思いながら諦めようと思っていたら日付間違いに気づいた時はまじで絶望した。

ベストではなかったけど、それなりの席が取れたのでとりあえずよかった。
こんなミスはもうしたくない。


チケット取得でミスはありながらもようやく最速上映当日。
夜ご飯を家で食べ、10時半ごろに家を出た。

夕方に軽く睡眠をとったけど、念のためにエナジードリンクを飲んだ。
ここで寝てしまったらもったいない。

駅に着くと、飲み会終わりの会社員ばかり。
みんな幸せそうな顔をしている。私はこれから幸せになってくるぜ。

映画館に着くとコナンファンと思しき人が大勢いた。特に女性が多い。こんな時間でも髪の毛をセットしたり、しっかり化粧をしてたりしてすごいなーと思う。
みんなコナンが好きで深夜でも映画を見に来ているんだと思うと、それだけで嬉しくなってしまった。

上映15分前くらいに入場。
いつも言ってる映画館よりも広くて高級感があってワクワクしたな。

いつもどおり予告と上映中の注意をみて、ついに本編スタート。

まあ本編はやっぱり最高だよね。さすがコナンだった。
隣のお客さんがかなりのファンだったのか、ギャグシーンに肩を震わせてたり、ラブコメシーンで涙拭いてたりしてて、あー本当に好きなんだなって思った。
言われてた秘密の部分もネタバレ見ずに見れて本当に良かった。

上映終了後は拍手が起こってて、さすが最速上映を観にくるオタクは違う。退場中もいろんな人が早口で感想を言い合ってて幸せだった。

ほんとは終わった後どこかで時間を潰して始発で帰ろうとしてたのに、興奮して家まで歩いて帰ってしまい、無事爆睡してしまった。

今度は友達と行って、朝まで語り合いたいな。

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