見出し画像

11・二重否定

決して賑わってないと言うことができない文化村ストリート、
その道中は坂道と言えなくもない。
その先には閑静といっても過言ではない松濤がある。
知らないわけはないと思うがその町に松濤美術館がある。

松濤美術館の岩と金色格子の外観は美しいと言わざるを得ないだろう。
もちろん外観を観て中を観ないわけにはいかない。

エントランスのオニキスの金色の天井も目を見張らない訳がない。
向こうには美しい屋外ブリッジがあり、これを渡らない人はいないだろう。

展示を観に地下へ降りるが、この螺旋階段を平凡と言ったら嘘になる。
落ちかねない高さの手摺越しに地下を覗くと灯りが目に美しく、
まさにこの照明が螺旋階段の魅力を引き立てていること他ならない。

欠かせないのは展示を巡る動線で、時計回りに進むのは違いないが、
荘厳な気持ちを禁じ得ない噴水の周りを進む。

私はこんな松濤美術館無しではいられない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?