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アナスタシアの光線

アナスタシア 響きわたるシベリア杉 シリーズ1
§ アナスタシアの光線 P80~88

 私が森で見聞きしたことのなかで、最も不思議で尋常ならぬものに思えたのは、はるか遠い場所にいるひとりの人間の状況を見通すことができる、アナスタシアの能力だった。

 …彼女はこれを目に見えない光線の助けを借りて行なう。彼女によれば、この光線は誰でももっているらしく、ただ、それに気づかないために使うこともできずにいるそうだ。

 「人間はいまだに、自然界に存在しないものは何ひとつ発明していない。テレビはこの光線の作用の哀れなものまねにすぎないし」とアナスタシアは言う。

 「人は自分の夢をコントロールできると思う?自分の見たいイメージや出来事を夢の中に呼びこんで。たとえばテレビみたいに」

 「それはできないと思うよ。夢は単独で、ひとりでに生まれるものだ」

 「それはちがう。人間はすべてをコントロールできる。すべてをコントロールするように創られている。
 私がさっきから言っている光線は、人が内面にもつ情報と思考と直感と感情からできているから、結果的に、夢も含めてあらゆるビジョンは、人間の意志で意識的にコントロールできる」

「眠っている間にどうやってコントロールできるって言うんだい?」

「眠っている間ではなくて、目覚めているときにできる。前もってプログラミングするの。ある方法で、しかも絶対的な正確さで。
 あなたは同じことを混沌とした夢の中で体験している。
 人間は自然現象や自分をコントロールする能力の大部分を失っている。だから夢を、疲れた脳が生みだす無用な産物だと結論づけてしまった。実際、地球上のほとんどすべての人が…。
 ああ、そうだ、遠くのものがあなたにも見えるように、今ここでお手伝いしてもいいかしら?」

 …「草の上に横になって、ゆったりとリラックスして。体が消費するエネルギーを最小に抑えた状態にする。心地よい状態になって。」

 …「眠りに入るときのように、完璧にリラックスする方法がわからないのね?…目を閉じて、両腕を横に広げてみて」と言った。

 …「さあ、何か見えた?」とアナスタシアが聞いた。

 「うん、見えた。だけど、これはふつうの夢じゃないのかね」

 「ふつうのって、どういう意味で言ってるの?あなたは彼女を見ようと計画したでしょう?」

 …「私もあなたの奥さんを私の光線で見ていた。そして彼女を温めた」

 「きみの光線が彼女を温めた?私の光線は冷たいのか?」

 「あなたはただ好奇心で見つめていた。そこに何の感情も入れずに」

 「きみの光線は遠くにいる誰かを温めることができるのかい?」

 …「ある情報を受け取って、それを別のところへ伝えられる。この光線で誰かの気分を明るくしたり、人の痛みを部分的に和らげたりもできる。それから、私のもつエネルギーと、私の感情と意志と願望の強さ次第で、もっと多くのことができる

…「今だって、人々は感情や直感をもっているし、白昼夢を見たり、物事を推測したり、個々の状況を思い描いたり、睡眠中に夢を見たりできる能力をもっている。ただそれがみな混沌としていてコントロールされていないだけ」

 「たぶん訓練が必要なんだろう。能力開発の練習とか」

 「そう、訓練すればコントロールできるようになる。ただ、光線を自分の意志で用いるためには、もうひとつ、絶対不可欠な条件がある

 …「意図が純粋でなければならないの。意図の純粋性、それが不可欠。光線の力は、それを用いる人の光の感情の強さに比例する

 …「それが光線のもつ力、エネルギーの素」

 …アナスタシアは、人間が生きていくさまざまな状況を、過去、現在。未来にわたってじっと瞑想し、それを映像に型どることに、一日の大半を費やしていた。

 彼女の記憶力は驚異的だった。…過去から現在に至る多くの人々の生活体験のエキスを取りこみ、未来を型どって、人々を助けるためにその体験を活用していた。

 彼女は遠く離れたところから人々に光線を送り、一連の作業を行なう。だが、提案や決断、あるいは癒しという形で彼女に助けられた人々は、誰一人としてそれに気づかない。

§ 新しい星を天空に灯す P117~118

どうか信じて。私がもっている能力は、すべての人間に本来備わっているもの。人間は、その起源にまでさかのぼるはじまりのときから、こうしたことができるように創られている。だから私がやっていることは、本当に誰にでもできること。

いずれにしても、人間は本来の源にたち帰っていくはず。光の勢力が勝利を得るとき、ゆっくりとそういうことが起こる


応援いただきましたサポートは、 アナスタシア第4巻『共同の創造』の「祖国(Home Land)」を現実に創造するための費用として活用させて頂きます。 「祖国(Home Land)」が創造されるまでの活動のご報告も致しますので、ご参考にして頂けましたら幸いです!<(_ _)>