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日記 2023年11月21日(火)

午前7時起床。太陽が燃えながら昇っていく生命力に満ちた朝だ。思い切って窓を全開にすると、冷たい空気が侵入してきて目が覚める。今日もやるか、という気分になる。

今朝の電車から『どうせ今夜も波の上(椎名誠)』を読み始めた。
気軽にばしばし読み進めていけるエッセイだけれど、ひとつひとつをじっくり味わって読んでみる。たとえば子供の頃のトラウマがきっかけで、いまだに椎名さんにとって恐怖の対象となっている「寄生虫」たちが勢ぞろいする話では、その登場寄生虫をいちいちスマホで調べては「これはそこまでじゃない」とか「コイツは恐ろしい!」とか確認しつつ読んでいく。
僕が一番ゾッとしたのは、スケトウダラの肝臓にびっしりくっついたアニサキスだ。これはたしかに恐ろしい。

晩飯を食べはなちゃんにごはんをあげてひと息ついていたら、Jアラートが鳴った。たちまちSNSは北朝鮮に対する怒りで埋め尽くされる。みんなこの「Jアラート」をどう考えているんだろう。こうして人々は操作されていくのだろうなと思う。

ベッドの中で大橋裕之の「音楽 完全版」を読んだ。なにかが始まりそうで始まらないような、なにも起こっていないようだが実はなにかが生まれはじめているような、静かに激しいロック・ミュージック的漫画だった。名作といわれる所以がわかった気がする。そのまま眠りに突入。午前0時就寝。

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