マガジンのカバー画像

〈やさしい日本語〉で 「いしかわ たくぼく」を よむ

24
〈やさしい日本語〉で 石川啄木(いしかわ たくぼく)の 作品(さくひん)を 紹介(しょうかい)します!
運営しているクリエイター

#やさしい日本語

〈やさしい日本語〉で 「いしかわ たくぼく」を よみましょう!

〈やさしい日本語〉で 「いしかわ たくぼく」を よみましょう!

こんにちは。
わたしたちは 北海道の 大学生です。

〈やさしい日本語〉を 勉強して います。

みなさんは 日本の 作家<writer>を 知って いますか?

北海道には 有名な 作家が たくさん います。

わたしたちは 北海道の 作家と 文学<literature>を 紹介しています。

Webサイトでは 小樽の 作家を 紹介して います。

この マガジンでは 石川啄木の 紹介を します

もっとみる
はたらけど

はたらけど

はたらけど はたらけど猶 わが生活 楽にならざり ぢつと手を見る

〈よみかた〉

はたらけど はたらけどなお わがくらし らくにならざり じっとてをみる

〈わたしは このように 読みました〉

私は たくさん 働きます。

毎日 毎日 夜遅くまで 働きます。

汗も たくさん かきます。

手も けがを しています。

しかし お金が ありません。

私が 悪いのでしょうか。

私の 手が 悪

もっとみる
こころよく

こころよく

こころよく 我にはたらく 仕事あれ それを仕遂げて 死なむと思ふ

〈よみかた〉

こころよく われにはたらく しごとあれ それをしとげて しなんとおもう

〈この 短歌は どんな 短歌ですか?〉

私は 仕事が したいです。

気持ちよく 働きたいです。

もう つまらない 仕事は 嫌いです。

だから 楽しい 仕事が したいです。

しかし そんな 仕事は ありますか?
(いいえ 私は ないと

もっとみる
友がみな(ともがみな)

友がみな(ともがみな)

友がみな われよりえらく 見ゆる日よ 花を買い来て 妻としたしむ

〈よみかた〉

ともがみな われよりえらく みゆるひよ はなをかいきて つまとしたしむ

〈わたしは このように 読みました〉

私は 友達が たくさん います。

私は 今日 その 友達に 会いました。

みんな りっぱでした。

でも 私は なにも 変わって いません。

そのように 思いました。

とても さみしいです。

もっとみる
いのちなき

いのちなき

いのちなき 砂のかなしさよ さらさらと 握れば指の あひだより落つ

〈よみかた〉
いのちなき すなのかなしさよ さらさらと にぎればゆびの あいだよりおつ

〈わたしは このように 読みました〉

乾いた 砂が あります。

私は 砂を 拾いました。

しかし すぐに 落ちました。

なぜなら 砂は 生きて いないからです。

時間も 仕事も 同じです。

とても 悲しいです。

かいたひと :

もっとみる
やはらかに

やはらかに

やはらかに 積れる雪に 熱てる頬を 埋むるごとき 恋してみたし

〈よみかた〉
やわらかに つもれるゆきに ほてるほを うずむるごとき こいしてみたし

〈わたしは このように 読みました〉

もう 冬に なりました。

「私は 好きな 人が 欲しいです。」

毎日 そんな ことを 考えて います。

私は さみしいです。

心が 冷たいです。

誰か 熱く してください。

また 今日が 終わり

もっとみる
あたらしき

あたらしき

あたらしき 背広など着て 旅をせむ しかく今年も 思ひ過ぎたる

〈よみかた〉
あたらしき せびろなどきて たびをせん しかくことしも おもいすぎたる

〈わたしは このように 読みました〉

「明日は かならず 旅を したいな。

旅の とき、新しい 服も、

新しい くつも つかいたい。」と

思って いました。

しかし 今日は 12月31日です。

今年も 旅が できませんでした。

なぜ

もっとみる
朝はやく(あさはやく)

朝はやく(あさはやく)

朝はやく 婚期を過ぎし 妹の 恋文めける 文を読めりけり

〈よみかた〉
あさはやく こんきをすぎし いもうとの こいぶみめける ふみをよめりけり

〈この 短歌は どんな 短歌 ですか?〉

私は 妹が います。

妹は まだ 結婚して いません。

私は 朝 起きました。

妹から 手紙が 来ました。

それは 好きな 人への 手紙と 同じでした。

なぜ 私に 送ったのでしょうか。

かいた

もっとみる

新しき(あたらしき)

新しき 本を買ひ来て 読む夜半の そのたのしさも 長くわすれぬ

〈よみかた〉
あたらしき ほんをかいきて よむよわの そのたのしさも ながくわすれぬ

〈わたしは このように 読みました〉

私は 思い出しました。

20さいの 時です。私は 一人で 住んで いました。 

私は はじめて 新しい 本を 買いました。

ねる前まで ずっと 読んで いました。

一人で ずっと わらって いました

もっとみる
何処やらむ(いずくやらん)

何処やらむ(いずくやらん)

何処やらむ かすかに虫の なくごとき こころ細さを 今日もおぼゆる

〈よみかた〉
いずくやらん かすかにむしの なくごとき こころぼそさを きょうもおぼゆる

〈この 短歌は どんな 短歌 ですか?〉

どこからでしょうか。

小さな 声が きこえます。

虫の 声 でしょうか。

この 声を きくとき、私は 心配に なります。

私は 今日も さみしいです。

かいたひと:ともや

君に似し(きみににし)

君に似し(きみににし)

君に似し 姿を街に 見る時の こころ躍りを あはれと思へ

〈よみかた〉
きみににし すがたをまちに みるときの こころおどりを あわれとおもえ

〈わたしは このように 読みました〉

私は 好きな 人が いました。

しかし、彼女は 病気で 亡くなりました。

かなしかったです。

しかし、それから 一か月後に、

彼女と 同じ かおの 人を 見つけました。

私は とても うれしかったです。

もっとみる