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日記〻無いものと蛇行読書記録と

3日坊主でも大丈夫、3日間で区切る日記をつづける。


1月22日(土) 晴れ
「無い」事への美学と目が合いやすくなった気がするのは、鷲田清一さんの「想像のレッスン」を読み進めているからだろうか。今日初めて行った美容室、雑誌が無い、クッションが無い、ドリンクのサービスが無い。(素晴らしい…!)
自分達が本当に大切しているサービスは何か?をわかっているのかな、と。かなり納得がいった。担当してくれた方もとても話やすく、絶妙な打ち解け感。「お正月はどう過ごされましたか?」という話題でポーラ美術館の話をしてしまい、最終的にはイサムノグチの企画展の話へ。過去にあった展示を、違うタイミングで経験していた人と出会ってしまう嬉しさ。“ずっとサカナクションの音楽聴きなながら展示を見て回りました”と彼女。興味深かった。その後の歯医者さんでは言葉でなぜが脅される。言葉、何気ない事で喜びも大きいが、何気ない事でのダメージも大きく。初対面の他者と会話する事は筋トレだなあ、とマッチョな自分を妄想しながら帰路。



1月23日(日) 曇り時々雨
鷲田清一さんの「想像のレッスン」じたばたどんどん蛇行しながらも読了した。
以下が付箋を付けておいた気になった項目。
今後も考えて行く。
・あるものを手がかりに、ないものを想う。
    ないものをきっかけに、あるものの輪郭をなぞる。
・分かりやすさを疑い続ける。
・平坦な言葉で道筋を付ける。当たり前の言葉を使う。
・写真
・言葉にできないもの
・流れ去る時間と滞留する時間
・話そうとして話しきれない疼きの時間を聴く
・人間とは「ただ生きる」という事から外れてしまった存在?
・写されたものと見られたものの差異について
・「地中」美術館
棄てられたもの、と見失ったもの、のウエイトが大きい。これは発見。



1月24日(月) 晴れ
アンビエントミュージックはどこでもドア?という思考。木の幹を通る水音や、溶けて山を下る雪解け水の中、耳をすませば瞬時に別環境へと誘われる不思議。この魅力の中心を、いつまで経っても触れられる気がしない。ただ、今年はもう少しきちんと向き合ってみようかな、という想い。


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