本田先進技術研究所/HGRX

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本田先進技術研究所/HGRX

Hondaの研究開発を担う、株式会社本田技術研究所内「先進技術研究所」のアカウントです。最先端の技術を生み出す現場で、技術者たちは何を考え、何を生み出そうとしているのかをお伝えしていきます。 Webサイトは👉https://global.honda/jp/RandD/hgrx/

最近の記事

イノベーションのヒントは「律速」の発見と解消。社会を良くする鍵は、まだまだあちこちに眠っている

皆さん、こんにちは。本田技術研究所・先進技術研究所長の小川です。 突然ですが、皆さんは「律速」という言葉をご存じでしょうか。律速とは、ものごとの進み具合や性能を左右する原因を意味します。もともとは化学の用語で、一連の化学反応の中で、最も変化の速度が遅い箇所やその原因を表します。つまり、速度を律する要素なので「律速」なんですね。 これまで、このnoteでは私の目線からまとめたGAFAM時代の生き残り方や、本田技術研究所のフェローである森さんとの対談を通じた「Hondaらしさ

    • 結局「Hondaらしさ」って何だろう? 世界初、世界一を目指す泥臭い技術者集団

      皆さんこんにちは。本田技術研究所のフェローを務めている森です。 本田宗一郎が1948年に本田技研工業を設立してから、これまでHondaは75年にわたって、二輪車や四輪車を中心に、ロボットやジェット機までさまざまなモノ作りに携わってきました。 その長い歴史の中で、いくつもの発明が生まれ、中には現在のスタンダードとなったシステムや技術も数多くあります。そうした発明の背景にあったのは「Hondaらしさ」ともいうべきマインドやカルチャーだと考えています。 とはいうものの、「Ho

      • Honda先進研トップが「アップルカーは怖くなかった」と断言できる理由。GAFAMになくて、Hondaにあるものとは?

        皆さん、はじめまして。本田技術研究所で、先進技術研究所の所長を務めている小川厚です。 本田技術研究所は、Hondaの研究開発部門として、社会にとって新たな価値となる技術の研究を日々行っています。その中で、先進技術研究所の手掛ける分野は、交通死亡事故ゼロ社会を目指す取り組みや、新たな移動の形を実現するモビリティ、さらには宇宙開発に関するものまで、多岐にわたります。 Hondaの研究で常に問われるのは、「世界初か」「世界でトップか」という点。実際に、世界をリードするような技術

      イノベーションのヒントは「律速」の発見と解消。社会を良くする鍵は、まだまだあちこちに眠っている