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超短編小説「高田の場合25」一話完結

・高田はアジフライのしっぽも健康のためにわざと食べるようにしていた

・高田は便意をもよおしても出来るだけ我慢して家でゆっくりうんこをするのが好きだった

・高田は古本を購入して読んでいて途中のページで汚れを見つけると急激にテンションが下がっていた

・高田はポテトチップスの最後のかけらの塊を食べようとして袋を傾けて流し込んだ時うまく口に入らなくてこぼしたときに非常にいらいらしていた

・高田はインスタントカレーを食べる時中辛だと甘く辛口だと辛いので中辛口があればいいのに思っていた

・高田はわいせつ犯のニュースに対してのコメントで風俗行けやと言う書き込みを見るたびそんな性犯罪者ばかり客できたら風俗嬢も大変やろと思っていた

・高田はバスに乗って次は終点と分かっているのに乗降ボタンを押したくなっていた

・高田は電車に乗っていて対面の人が場所を移動して座り直すとなんかモヤモヤした気分になっていた

・高田は才能ないとか歌ってる歌手の歌を聴くと才能ないなら自分みたいな一般人に届くわけないやろと思っていた

・高田は自転車に乗っていて前を歩いている子供連れの母親が振り返って「ほら 自転車来たよ」と言って子供を隅に避けて通らせてくれる時 申し訳ない気持ちになっていた

・高田は牛乳パックの口をよく見ずに反対側から開けてしまって両方開けなきゃいけないことになることがあった

・高田はいきなり物真似をふられた時のために何個か自信のあるネタを練習して出来るようにしていた

・高田はスーパー銭湯や美容院で髪を切ってる時に突然 鼻血が出てきたらどうしようと不安になる時があった

・高田は自分が年をとってくると若い頃だいぶ年上だったバイト先の店長の年齢を計算して あの人もう50近いのかと考えるようになった

・高田は指の毛をハサミで切ってジョキジョキ鳴る音が好きだった




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