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超短編小説「高田の場合15」一話完結

・高田は自転車で坂道を下るときテンションが上がり周囲に誰もいないと「プルッフィー!!」などと意味不明な奇声を発していた

・高田は歩道が狭い道を歩いているとき暴走した車が自分の方に突っ込んでくるような気がしてできるだけ外側を歩くようにしていた

・高田は店内で買い物をしてるとき ちょうど仕事が終わって私服で帰る店員が澄ました顔して歩いているのを見かけるとなんか違和感を感じていた

・高田は電車内で近くにいるグループの会話に突然「マジで!!」と入っていったらどういうリアクションするだろうかと考えながら会話を聞き流していた

・高田は日傘挿してる女子高生を見るとなんかちょっとイラっとしていた

・高田は日焼け止めを塗ることを不本意ではあったが、日焼け止めを塗らないと露出してる部分だけ日焼けしてまだらになるので仕方なく塗るようにしていた

・高田は学生が嫌いだったが小太りで寝ぐせつけたままのいかにもモテなさそうな高校生は好感を持っていた

・高田は飲食店でご飯を食べ終わりレジに行く際に、店員が忙しくなさそうなのを見計らって会計を済ますようにしていた

・高田は70歳くらいの女性警備員を見るたびに逞しいなと思い 俺ももう少し頑張らんとなと複雑な心情になっていた

・高田は荷物をできるだけ減らしたいタイプなので暑いからって小さい扇風機を持ちながら歩いてる人が考えられなかった

・高田は近くで誰かが口論していたり揉めてる場面に出くわすと、わざとその現場の近くに行って詳細を知りたがり助けを求められないかなと期待していた

・高田はパチンコを打ってる時 店内がうるさいのを利用して思いきり屁をこくようにしていた



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